あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
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自民党・公明党は盛んに民主党の財源問題を取り上げていますが、民主党の反論もどうもピンと来るところがありません。しかしながらここ数日私が挙げてきた対策を採れば、民主党の言うところの対策とあわせ20兆円など簡単に浮いてくると思います。
日曜日のサンデープロジェクトで田原さんは、非常にしつこく民主党財政問題の権威者民主党最高顧問の藤井 裕久さんに民主党でも将来消費税を上げるということは必要であるということを確認していました。そして自民党は3年後、民主党は4年間は挙げないといっているが同じようなものだという印象を視聴者に植え付けているかのようでした。
ここで私のいつも主張している、バイオエタノールとガソリンの直接混合方式を採用すれば、全国いたるところで放置されている農山村の耕作地、間伐材、漁村の海草の有効活用ができるのです。現在原油輸入額は約1兆円。これに購入するための経費を国内に回せれば国内でお金が回りますから国内は潤います。
現在、失業者は約300万人、最近報道された企業内失業者数607万人(放っておくとますます増えそう)、合計900万人。この人たちを従来の産業が復活してきて再度働くところを提供できるのかと言うことが問題です。ところがVISTA、BRICS等新興諸国の追い上げが激しく、従来産業は海外移転か、エルピーダメモリーのように海外メーカーと合併。従来産業では、もう雇用の復活は難しいでしょう。日本国内では新しい産業を作る必要があります。どういう新規産業が必要かと考えると、世界的問題としては地球温暖化防止に役立ち、国内では荒廃していく農山林の国土を守り、、食糧自給率を高め、自然災害をより小さくする産業、そしていつかは無くなる石油資源に変わる物を作っていく。
これらに最適な物がバイオエタノールガソリンで、その熱源としてバイオエネルギーとして最適なメタンを地熱エネルギーを利用して作る。メタンは都市ガスでおなじみですが、液体化もでき輸送には都合が良いですし、何よりも原料が家畜の糞尿、人間の屎尿、食品の残渣、下水の汚澱、何でも使えるのです。発酵温度が37℃と言うことなので、メタンを作るための熱源を火山列島日本の地熱を利用すれば熱源費用は0円にできる。施設費用は高温、高圧を必要とせず、対硫化だけを考えたあ物であれば良いので、非常に安価にできる。原料の施設までの運搬は液状の状態でよいので、都市部からパイプで送るか、島部にはタンカーで運び、メタンもタンカーで運ぶ。
エタノールの場合は、主たる原料が固形物ですので原料をエタノール醸造施設まで運搬するという費用が馬鹿にならず、それで、石油連盟が主張するETBE方式では、石油貯蔵所までエタノールを運びそこでガソリンと混合しまた各地に運ぶという厄介なことをしなければならず高くつくのです。それにこの方式ではエタノールとガソリンの混合比率が最高で10%ぐらいまでとのことで、100%エタノールで走らせると言うことが不可能なようです。
ですから、直接混合方式を利用して、エタノール原料である雑草や間伐材を日本全国に散らばる酒屋さん規模の醸造所に運び、そこでメタンを熱源にエタノールを作りそこでガソリンと直接混合、近くのガソリンスタンドに運びそこで販売と言うようにすれば、ETBE方式に比べて簡単に安く混合ガソリンが使えるということになり運搬ロスが極端に安くできると思います。
また、エタノール生産施設と原料生産地が同じ地域にあるということは運搬が楽になりますので、現在は刈り取り後放置されている雑草の山や間伐材の山を近くの醸造施設まで運べばよいので作業費が安くできます。こうして今はゴミとして捨てられている物がお金になり、現在の農家でも草刈は大変な仕事ですがそれがお金になり、間伐もお金がかかりなかなか森林の世話もできないのがお金になると言うことになれば間伐事業も今よりやってもらえると思います。
そうなれば、ここ数日の大雨で手入れされていないと思われる山崩れでの被害も相当に防げるのではないかと思うのです。この辺のところは今後専門家によって明らかにされてくると思いますが、私の18年辰野町の山間地に住んでいた経験からしても、昭和38年の災害では村の人10人が死んだのですが、この災害では伐採現場で山が崩落し、最近の事例では人は死ななかったのですが、逆に放置された山が雨で崩れました。間伐ができていなくて根が深く地中に伸びず、浅い根がちょっとの雨に耐え切れなかったものです。今回の災害現場の写真を素人目に見ても、間伐ができていなくて根が浅くそこに猛烈な雨が降ったので山が耐え切れず大崩壊となったのではないかと思われます。
現在では間伐をしてもお金にならず、間伐して素晴らしい木材ができてもお金にならない。お金にならないことはできないというのは非難できません。しかしながらバイオエタノールならお金になりますので、農家の副収入としても助かることで、どんどん進めてはどうでしょうか。もう町工場が元気になるなどと言うことは期待できませんし、石破農相の答弁でも、農村の崩壊は兼業農家が町工場で副収入を得られなくなったからだと述べていますが、町工場からの副収入に換わって米汚エタノールで副収入を得るというような方向に持っていくのが妥当だと思います。こういうことで田舎が裕福になってくれば、都会で仕事がなくなった人たちも田舎に行けばお金になるかなと言う期待を持て、また消費力も上がってくるのだと思います。
しかしながら、石油連盟から政治資金をもらっている自民党では手を打てるとは思えませんから、民主党もどうなるか分かりませんが自民党よりも財界とつながりの薄いところに期待してみたいと思います。国策会社といわれるエルピーダメモリでさえもやっていけなくなっていて、基幹産業である自動車産業でも、一部エコカーで盛り上がっているものの、エコカーが他の車のシュアを奪っているということのようで、全体の復活にはつながっていないようです。手は早く打たないと悲惨さは一層広がっていくでしょう。
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