あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
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かやぶきの館の休憩室で80歳と言うおばあさんの話しをお聞きしていたら、もう十分生きたのでいつ死んでも良いのだが、ピンピンコロリも問題があるとのこと。
朝起きたら、おじいちゃんおばあちゃんが起きてこないので呼びに行ったら、冷たくなっていたと言った場合、本人と家の人にとっては幸せなことなのだが、近隣縁者から、おじいちゃんおばあちゃん、死んだ夜は何を食べたのか食べさせられたのかねといらぬお世話をすると言うのです。
ですから、病院か家でお医者さんと親族に囲まれて往生するのが一番良いと言うことになるのですが、人が死んだ場合はいずれにしても良いことを言われることは難しいと思います。
言うことにこと欠いて、生前の行いがどうのこうのとまで言われてしまいます。
母が沖縄で死んだらよくよく不幸な晩年だったと憐れみの言葉を受けるのかなあなどと思いました。
以前会社のコンサルタントが言うのには、隣の息子が受験に失敗したら今日はお赤飯を炊きましょう。蔵の壁が剥げたら今日は美味しいお茶を入れましょうと言うのが信州人の根性だと言っていましたがそこまではいかないと思いますが良く言われることはないと思いますので、周りの人たちをあまりに気にしすぎることはないかもしれません。
古いことだとも思いますが、ここはじっと我慢して堪え忍ぶと言う男の修業の時だと思うのが良いかもしれません。
あちらこちらに行っていろいろの人の話しをお聞きすることは価値があると重ねて思った次第です。
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