あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
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阿南町ご紹介の途中ですが、先日行われた下條村こども歌舞伎の様子をご紹介します。小学校2年生から高校生までの10名による歌舞伎公演がありましたので見に行って来ました。 前回は中学校によるものだったそうですが、今回は、自主的なサークルでの初公演ということでした。下條歌舞伎保存協会会長様の話によりますと、先ず台本が読めませんので、筆記で台本のせりふを1ヶ月かけて書き写し、最初はノートを持ちながら芝居の真似をして、約1年がかりで歌舞伎ができるようになったそうですが、その過程でこども達の協調性や、人間的な発達があったようです。歌舞伎はあうんの呼吸が大事で俺一人上手く出来れば良いという訳に行かないのでようやくそのレベルに達したとのことです。下條村で一番大きな舞台でしたが、いっぱいの人でした。 玄関先で話を聞けたおじいさんはお孫さんが出られるとのことで楽しみにしていました。ご自身も50年以上歌舞伎をしていて、たくさんの賞を頂いたとのことです。お孫さんに教えてきたようですが、小学校2年生から高校生までの混成チームで、周りを歌舞伎経験50年以上の大先輩に囲まれて育つ子供たち、こういう関係の中で育つ子供たち、とてもいいことだと思いました。会長様のお話の中で、小さな子供は最初きつくて一人泣き出すともらい泣きと言うか連れ泣きというか何人も泣きだし困ったそうですが、大きなこども達が励まし上手になって行った様で、強く印象に残りました。 300年以上の伝統を持っているとのことですが、多くの地域で失われたか、失われつつあるこういった人間関係の原点がこの下條村にはしっかりと残されているのです。また、観劇席にも、車椅子のお婆さんと娘さん、お孫さん3人で見に来ていられるご家庭もあって、なんとも暖かい雰囲気で我家には無い雰囲気だと感心しました。 団員の募集をしているとのことです。関心のある方はお問合せください。 下條商工会ナビでもご紹介しています。
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