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「ならば、そちの説く即身成仏 そくしんじょうぶつ の現証を見せよ」 嵯峨天皇の声にその僧は静かに結跏趺坐 けっかぶざ し 手に印を結び、口に真言を唱えました。 と、見る間に僧の肌は金色に輝き、眉間に白光を放ち 頭上に宝冠を載せ、五色の光明を放散しました。 芳しい香りを秘めた絢爛たる光が周囲を満たし、すべてを包み込んでゆきます。 「大日如来さまだ!」 弘仁2(811)年正月15日、平安京の宮中で弘法大師空海が現した あまりにも有名な奇跡です。
『虚空蔵求聞持法』は、虚空のごとく無量の智慧や功徳を有する虚空蔵菩薩を本尊に、その真言を一日1万回、100日間唱え続ける苦行です。しかし、この修法に成功すれば、見聞・知覚したすべてを忘れることがない力を得ることができるとされています
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