サンゴ礁とは、どのようなものなのだろうか？
知っているようで知らない、、そんな人が多いのでは？

サンゴ礁は、「造礁サンゴ」の群落によって作られ、
熱帯の外洋に面した海岸によく発達する地形のひとつ。

造礁サンゴの繁殖には、25〜30℃ほどの高温の海水が適している。

塩分濃度も高いほうが適しており、3〜4%ほどがいいといわれます。
一方、水深は浅く、きれいな海がよく、深くても水深30mほどが
良いといわれている。

サンゴ礁付近の砂浜をみると、どことなく白っぽく感じられる。
これは波浪で折れたり、動物に齧られたりした、
サンゴの残骸が砂に混じっているためだ。

サンゴ時代の残骸以外にも、海岸には貝類やウニ、
有孔虫の死殻などが堆積する。

サンゴ礁の砂浜には、生物起源のものが
砂に多く含まれているのだ。

「ビーチロック」という言葉をご存知だろうか？　
これは、サンゴやその他の生物の石灰分が堆積し、
その一部分が溶けたうえで、さらに再び固まったもので、
砂の細かな粒を含んだまま、硬い岩石のようになったものだ。

サンゴ礁というのは、このように生物が長い時間を
かけて自然の営みのなかで生まれたものなのだ。

そうして、石灰岩の広い岩盤となったのがサンゴ礁で、
これは地形を変えてしまうほどのものとなるのだ。