1バレル80ドル台まで、低下し、石油製品価格下落を思わせていた原油価格がまたしても反転、1バレル100ドル台に急進した。産油国には、顧客志向という概念は通用しないらしい。この期に及んでも増産はおろか、減産まで示唆するというありさまである。
アラブ諸国の大使館、領事館を札幌か青森に誘致しようぜ。
そうすりゃ、少しは痛みをわかってもらえるだろう。
NY原油:急伸、終値でも初の100ドルの大台
【ワシントン斉藤信宏】19日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は、石油輸出国機構(OPEC)のヘリル議長が原油の減産を示唆したと伝わったことなどを受けて急伸。指標である米国産標準油種(WTI)の3月渡しが一時、前週末終値比4.60ドル高の1バレル=100.10ドルまで上昇し、1月3日につけた史上最高値100.09ドルを約1カ月半ぶりに更新した。終値でも同4.51ドル高の100.01ドルと最高値を更新し、初めて100ドルの大台に乗せて通常の取引を終えた。
複数の欧米メディアが、ヘリル議長の発言として「3月5日の次回OPEC総会では、原油生産は増えないだろう」と伝えたうえで、原油生産量の据え置きか減産を示唆したと報じた。このため市場では原油の需給逼迫(ひっぱく)感が急速に強まり買いが殺到、原油価格は前週末終値比で4ドルを超える大幅上昇となり、一気に100ドルの大台を突破した。テキサス州の製油所で火災が発生し、操業を停止したと伝わったことも供給不安をあおった。
原油価格は1月初旬にいったん100ドル台をつけた後は、米景気の先行きへの懸念の高まりによる需要減少見通しに押されて下落傾向が続き、今月7日には一時、86ドル台まで下落した。しかし、ベネズエラ国営石油会社の海外資産が差し押さえられたのに反発した同国が、米エクソンモービルへの石油輸出を停止したことをきっかけに投機資金が流れ込み、再び上昇に転じていた。
(毎日新聞サイト)