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乗客乗員520人が犠牲となった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から12日で23年を迎えるのを前に、現場となった「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)のふもとを流れる神流川で11日夜、遺族らが灯籠を流し、犠牲者の冥福と公共輸送機関の安全を祈った。
夕日が沈み薄暗くなる中、墜落時刻の午後6時56分が近づくと、遺族らはぼんやりとした優しい光の大小約300個の灯籠を川に浮かべた。
父親の南慎二郎さん=当時(54)=を失った川崎市の内野理佐子さん(48)は「23年たっても、胸の痛みは和らぐことはない。事故を風化させたくないとあらためて感じた」と声を詰まらせた。
次男の裕史君(11)が犠牲となった東京都大田区の滝下史代さん(66)は「わたしたちが健康でいられるように、天国で520人が仲良く見守ってくれているでしょう」と夜空を見上げた。
12日は早朝から遺族ら約220人が御巣鷹の尾根へ慰霊登山をする予定。同日夕には、ふもとの「慰霊の園」で追悼慰霊式が開かれる。
共同通信
ご冥福をお祈りします…。
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