【ニューデリー＝小暮哲夫】モルディブ選管は２９日、大統領選決選投票の開票結果を発表した。モルディブ民主党のナシード候補（４１）が５４％を得て、４６％だったモルディブ人民党の現職ガユーム氏（７０）を破った。６期３０年続いたアジア最長の政権が幕を閉じる。投票率は８６％。

　６人が争った８日の第１回投票では、ガユーム氏が４１％を得てトップに立ったが、過半数を取れず決選投票になった。敗れた他の候補はナシード氏支援に回った。ガユーム氏に対しては、インド洋の小国を人気のリゾート地に育てた実績が国民に評価される一方、「自分の家族や取り巻きの利益ばかりを考えている」という不満が広がっていた。

　モルディブでは従来、政府寄りの議員が多い国民議会が選んだ人物を国民投票で信任する形で大統領を選んできたが、民主化要求運動の結果、今年８月、民主的な新憲法ができた。来年には複数政党制の下で初の総選挙がある。

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今後どんな国になっていくんだろうね。