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2008年
ザ・フーの初めての単独日本公演が決まったが、気持ちが動かない。 チケット代が12000円なのは、ザ・フーだから納得できるけど、 いざ見に行くか・・・となると自分としては大きな出費なんだよな。 で、それよりなにより、いちばんの理由は、いまのザ・フーの年齢。 ピート・タウンゼントは63才、ロジャー・ダルトリーは64才、で 2人とも、もう「ご老体」なのだ。
解散しないで「現役」であり続けているローリング・ストーンズと違い、 彼らは1982年に解散、1989年に「25周年ツアー」を行なってまた解散。 1996〜97年のツアーをきっかけにようやく再始動する・・・という 経歴なので、バンドとしての精度も現役感覚も全く違う。 1996〜97年ツアーは、もともとイギリス皇室が主催して行なっている チャリティ・コンサート「プリンス・トラスト」への出演依頼があって、 そのときの「QUADROPHENIA」完全再現ステージが好評だったため、 これでツアーをしよう、という企画に発展したものだった。 しかもピートが後にインタビューで、1989年と1996年の再結成は 「億単位の借金を抱えるジョンを助けるため」だったと告白していて、 ザ・フーをやろう、という音楽的な動機ではなかったことが判明。 つまり、本人たちのなかでは、1982年の解散で「終わってる」のである。
1996〜97年の「QUADROPHENIA」ツアーのときに来てればなあ・・・と思う。 まだまだバリバリに元気だったし、歌も演奏も力強かった。 ジョン・エントウィッスル(ベース)もいたし、なにより、このツアーは、 このアルバムを全曲演奏し、 ストーリーを再現するステージだったから、 迷わず見に行ったのになあ。 ところで、大阪公演の会場が大阪城ホールなんだけど、 ここはもう「ロックコンサートには貸さない」んじゃなかったっけ?
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