2004年2月〜の日記から抜粋したものです。
※投稿日時は日記の内容とは関係ありません。
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逃げてはいけない
目をそらしてはならない
‘それ’は私の嫌いなものでない
私の恐れるものではない
いつもいつも
何かの為に誰かの為に
壊し傷つけ守るものは
この鼓動以外には
この激しい動悸以外には
名を奪われ
母を喪い
視界を塞がれても
瞳から汗 背中に滴るひとの涙
硝煙弾雨で麻痺した耳鼻(レーダー)
信じられるものは
いつか愛された記憶だけ
較べるのはいつも
自分とでいたい
皆 自分のことに夢中で
‘それ’に気づいてない
生まれてすぐに
木っ端みじんのあの子と私
どこが違うというんだろう
砂塵に遠く遠く
微かに瞬く星は
今でもどこかで愛とか夢だとか
呼ばれているのだろうか?
それでも私は往く
いずれ逝くならば
せめて祈りを
この熱にこめよう
朦朧とする
震える指で
ここに記そう
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