塾に行くことは大事なのですが、塾に行くようになったら、任せっきりというのでは非常に困ります。 塾で過ごす時間は結構長いですが、それ以上に長いのは、やはり自分ひとりで勉強する時間のほうです。 実は基本はそこなのです。 そこを忘れて、塾にお任せで、いくら高いお金を払っているからしっかりやってくれと言っても、成績が上がるものではありません。 仮に上がったとしても、本質的な学力はつかないまま、終わってしまいます。
せっかく塾を利用するなら、同時に自分ひとりでの学習が上手くできるよう仕向けてあげてください。 たとえば、塾から与えられた課題をやる場合、それをやる様子を見てやってください。 宿題だから、やれといわれたからと受身で取り組んでいるか、あるいは自発的にやろうとしているか、見極めてください。
それで、自発的にやろうとしているときは、その理由はとやかく言わないようにしましょう。 たとえば、早く遊びたいから、早めに課題を終わらせるといった動機でもかまいません。 勉強が楽しいからやっているという、子どもはほとんどいないでしょう。 生涯学習に目覚めたお年寄りならまだしも、相手は、楽しいかどうかもよくわからない小学生です。 複雑で知的な勉強という行為は、ふつうのおとなであっても、なかなか楽しめるものではありません。 それなのに、自ら進んで宿題をやろうというのは、ほめられるべきことです。 そういったお子さんの自主性を大事にして、その実力を伸ばしてやってください。
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