●『世に棲む日日????』(文藝春秋・文庫) ●司馬遼太郎 ●読んだ日:2006年01月29日〜04月16日。 ●コメントとか:いや〜やっと読めました。 (一応言っておくけど、まるまる3ヵ月かけて読んだわけじゃないからね、実際に読んだ日数は10日足らずだからね。) 高杉晋作(と井上聞多)目的だったから、前半は微妙かもな〜って思ってたけど、吉田松陰おもしろかったです。 おもしろい、は語弊があるかもしれないけど、思想のことも楽しく読めたよ。 このへんはやっぱり流石、司馬せんせい!って思う。 とか言って幕末読むときはいつも、そんのうじょうい、を復習しないとなんでこの人ら対立してんの?ってわからなくなるダメなわたし…。 後半は、聞多さんかっこうよかった、に尽きます。 聞多さんと俊輔(伊藤博文)については、長州ファイブが楽しみ〜。 そして晋作は可愛らしくて、ずっとにやにやしながら読みました。 そんな晋作の「浮世の値段は三銭」に目が覚める思い。 生きていることの楽しみは多いけれど苦しみもほぼ同量多い、その楽と苦を差引き勘定すればいくら残るか、で三銭。 やっぱり人生に過大な期待とかしたらダメってことですね、総督! でもそんな世の中で、「おもしろき こともなき世を おもしろく」生きれた晋作はすごいなぁと思うよ。 文庫を購入した時から全巻読み終わるまでちょうど3ヵ月間、わたしすごいしあわせでした。 そのぶん、読み終わっちゃって、もう初見で読む楽しみがなくなって、わたしこれから何をこころの糧にしてけばいいの…。 土方、高杉、ときたら次はもう坂本しか残ってないよ、幕末だったら。 読むならやっぱり司馬せんせいがいいし。 だとしたら『竜馬がゆく』だけど、あれ8冊あるからね。 もしくは、長州対新選組が楽しめる『十一番目の志士』。 でもこれはまだ改訂版になってないんだよね、なんないかな。 さいごになったけど、わたしはおはなしにつけるなまえってすっごい重みをおいて見るのだけど、世に棲む日日ってなまえ、だいすきだ。
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