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不登校をしている子供のタイプとして心身症タイプの不登校と言うものがあります。
心身症と言うのは心に抱えてしまったストレスが身体に何かしらの形で出ることをいいます。
心と体は密接に結び付いているもので、どちらが悪くなってもどちらにも影響が出てしまうくらい密接なものです。
ここで心身症のメカニズムを少し説明してみたいと思います。
まず不登校の原因とも言える学業不振やいじめなどを受けてしまうと怒りや憎しみや悲しみや恥ずかしさなど心に対してストレスを感じるようになります。
脳の仕組み上、こういった感情は大脳の辺縁皮質というところで捕らえられたあと、視床下部に伝わって行くようになります。
この感情が処理されず、たまっていくだけだとすると許容範囲を越えてしまいますので、視床下部に影響がでるようになります。
視床下部には自律神経があり、交換神経と副交換神経が交互に活動していて心身のバランスを保っています。
ですから視床下部に影響が出るということは自律神経もバランスを崩してしまうということになり、頭痛や腹痛と言うような身体の支障を来してしまうと言うことになります。
心身症タイプの子は言いたいことが言えないというタイプが多く、行きたくないけど誘いを断ったら嫌われるかなど、相手に合わせて物事を考えてしまいます。
言いたいことが言えないのですから不平や不満を感じても外に出すことはできないので自然と内にためていくようになり、ストレスになっていきます。
こうやって心身のバランスを崩していき不登校にまで発展してしまうのが心身症タイプの不登校なのです。
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