2008年 12月 26日 の記事 (1件)


デパートやスーパーなどの流通業者は、消費者からの苦情をなるべく防ぐために、賞味期限を過剰なまでに短く設定するようにしています。


まず、商品を納入する食品メーカーなどに対して、本来の正しい賞味期限よりも、かなり短く賞味期限を設定させるようにし、その賞味期限が近づいてきたら、メーカーにその食品を返品してしまうのです。


ある食品メーカーでは、返品されてきた食品を、新しい食品の中にわからないように混ぜて、包装し直して再び出荷するという偽装を行っていました。
偽装を行なっていたメーカーの担当者は、「まだ充分食べられる食品を捨ててしまうのは、もったいなかった」と言ってたそうです。


もちろん、返品されたはずの食品を、再包装してまた販売するという行為は、絶対に許されないことです。
しかし、まだ充分に食べることができるものなのに、賞味期限になる前に返品して、廃棄してしまうという流通の仕方にも、大きな問題があるとは言えませんか?


デパート内のテナントなどにおいては、賞味期限の残り期間が近づいたら即廃棄するようにと、指導を行なっているところもあるようです。
まだ賞味期限になってもいない食品を、廃棄しないといけないテナント側は、情けないと思いながらも、どうすることもできないのでしょう。


また、テナント側は、このような無駄が発生することを見込んで、価格を設定しないといけないので、そこでかかるコストは消費者が負担することになります。


しかし、店によっては、賞味期限が近づいているものは、消費者にその旨を伝えて、値下げをして在庫を残さないなど、販売者と消費者の両者が納得できる方法で、無駄をなくすように販売方法を工夫しているところもあります。


矛盾だらけの社会を作らないためにも、そのような努力を心がけて欲しいものです。

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2008 12/26 07:19:47 | 食品偽装問題について
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