生協で販売されていた中国産の「餃子」の冷凍食品を食べた人が、その後薬物中毒を起こして、体調不良を起こしたというニュースは、日本中に衝撃を与えました。 その原因は、中国の企業である「天洋食品」が製造し、「ジェイティフーズ」というJTの子会社が輸入した餃子の冷凍食品に、「メタミドホス」という薬物が混入していたためでした。
この「メタミドホス」とは、農作物の害虫であるアブラムシなどを駆除するために使用される農薬です。 メタミドホスはかなりの劇薬で、もし、体重50Kgの人がメタミドホス1.5gを摂取すると死に至ってしまいます。
メタミドホスは、中国においても最近では使用禁止となっています。 そんな劇薬が付着していた冷凍餃子を食べた後に、けいれんや嘔吐、下痢などの症状が現れて、病院に運ばれることとなったのです。
この事件は、通常では混入するはずのない劇薬が、食品に含まれていたということで、大きな衝撃を与えられました。
ところが、さらに深刻だったのは、冷凍餃子を販売していた生協とジェイティフーズが、食中毒が発生した事実を1ヶ月ほど公表しないで、第二被害、そして第三被害者まで出してしまったということです。 この事件による被害者は当初10人でしたが、その後どんどん増えていき、翌日の夜には400人を超える被害が出たと発表されました。
この「猛毒餃子事件」は、「安全で安心できる食を届ける」と謳っている生協が発端となっていることで、生活者である消費者に対して、計り知ることができないほどの不安を抱えることになってしまったのです。
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