|
お昼前。我が家は騒然となった。うちのマンションの前に消防車が二台、けたたましいサイレンを鳴らして近づいてきたのだ。すぐさまベッドルームへ逃げ込むお嬢。 どうやらお嬢はサイレンの音があまりお好きでないらしい。もちろん、葵も亮太も縮こまって固まっていた。 ありゃま、こりゃ家のマンションだったら大変だわ。と、教育係は慌ててベランダから様子を探ろうとした。途端に物凄く真っ白な煙が目の前に。と、同時に焦げ臭いあの独特のニオイ。 そう、100m程先で小火騒ぎがあったのだ。今日は台風14号の影響で風が強かったから、煙はことごとくうちの方へとなびいて・・・真っ白ってことになったようだ。 ピンチをいち早く察したのね、お嬢達は。よく出来ました。 消防車らが全て退散した頃・・・ひょっこり現れたお嬢は、何事も無かったように黙々とお昼ご飯を食べ始めたのでした。 「あ〜こわかったっ。」 ?!
|