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現代の父親像は、子供にとって怖い存在だと感じることは少ないようです。 昔は、一家の大黒柱として威厳をもった父親、という存在でした。 しかし、今では子供を叱るのは、ほとんど母親の役割と言っても過言ではないほどです。 お父さんはむしろ、怒らなくて優しい人、というイメージで子供は見ていることが多いようです。
また最近では、子供がなかなかお父さんに、懐かないケースがあるようです。 その理由で一番多いのが、お父さんが子供と接する時間が少ないことがあげられます。 または、一緒にいてもあまり交流がない、ということではないでしょうか。
外に働きに出ているお父さんは、ふだんはあまり家にいることができません。 休みの日は家に一緒にいることができるのに、子供との交流が少ないのは、かなり問題だと思います。 多くのお父さんが、普段仕事が忙しくて、疲労がたまっていると、家にいたとしても、あまり動こうとしないのではないでしょうか。
子供は正直ですから、自分をかわいがってくれない大人には、たとえ親だとしても近づきたくないのです。 「優しい」「怒らない」ということは、裏を返せば、子供の教育に無関心で母親任せだったり、何も行動を起こせない、という場合も多いのではないでしょうか。 このような父親は、子供にとって、単なる親しい大人として扱われているように思えます。
また、お父さんとお母さんの距離が遠いと、子供とお父さんとの距離も自然と遠くなってしまう原因になります。 外に仕事に行っているため、あまり交流する機会が少ないのに、家庭でもお父さんのことが話題にならないと、自然と子供もお父さんを遠ざけてしまうことが多いのです。
こうなってしまったら、お母さんが、お父さんと子供との距離を、なんとか縮める役割を果たさなければいけません。 「お父さんは、お仕事で頑張っているんだよ」とお父さんの話を聞かせたり、お父さんに子供と遊んでもらうように頼んだり、なるべくお父さんの存在を、子供にアピールすることが解決法だと思います。
これは、夫ともきちんとコミュニケーションを取ったり、話し合いをしないと、うまくいかないことだと思います。 夫婦との距離を感じるお母さんには、簡単にはうまくいかないことかもしれませんが、子供とお父さんが笑顔で接することができたとき、一層家族は幸せになるでしょう。
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