菓子パン（かしパン）とは、甘味のあるパンのことである。これに対し、惣菜を入れたパンを惣菜パンという。

菓子パンは、一般のパンに比べ菓子としての要素を強化した種類のパンで、主に甘いものを主体としている。この他、餡やチョコレート・クリーム（カスタードクリーム）・ジャムなどの甘いペースト状の食品（スプレッド）を包む、折り込む、上に乗せる、はさむなどしたものや、干し果物が混ぜ込まれたものなどが見られる。甘味の他に塩味、酸味や苦味といった要素が含まれるものも多く、また酒や香料が使われているものも見られる。外国ではイーストを用いて膨らませたケーキの一種と考えられているものも多い。

子供のおやつとして、あるいは風味を楽しむものとして食べられるが、大人が軽食として食べることもあるスナックフードの一種でもある。また、一般に糖配合が多く高カロリーであるため、朝食のメニューとして利用されることもある。これらは、様々な風味の物が開発・販売されており、パン屋の店頭に行けば、一般の食事に供するパンとしての食パンや惣菜パンと比較しても、遜色のない人気を博している様子が見られる。

やや余禄とはなるが、保存パンのような災害時の非常食を視野に入れたパンも、被災してストレスの多い環境でも食べる楽しみを提供しストレス軽減を期待できるという視点から、甘い菓子パンが主流である。