ここ最近で身近にいた社員が二人ほど辞めた。
一人は同じ営業部にいたお兄さん。と言っても私より年下でまだあどけなさが残る感じの人だった。彼はなんとなく、今旬であるソフトウェア会社を選んだらしいが、3ヶ月で辞めた。 社会経験もほとんどないらしい。だが、ここでは仕事を伝授していく習慣がないため、彼は仕事が分からず、一日中ほとんど何もしていなかったと思う。。 そして使えないと判断され、辞めることになったらしい。「使えない」と言うよりも、正しくは「使わない」と言う感じだった。。。 私にはどうにも出来なく、客観的に一連の流れを見ていた。。情けないが・・・;
もう一人は事務のお姉さん。彼女には来たばかりの頃、割合世話になったので、思い入れが強い中の一人だった。すごく美人で中国女性独特の雰囲気があった。そして気も利くお姉さまだ。日本語も割と熱心に勉強していた。 始めの頃は、これから仲よくなって長い付き合いになるのかと思ったが、仕事以外の個別な付き合いは全くもてなかった。それが普通になり、辞職する日も普段の日と同じように「バイバイ」と言って帰っていった。 始めは人の辞職でいちいち驚き、理由を問い詰めていたが、今では中国の会社はこういうもの、とキッパリ割り切れるようになり、普通に流せるようになってしまった。やはりこれも「慣れ」だ。辞職話に慣れるなんてちょっと嫌だし、日本に戻ったら逆に会社内の集団主義の雰囲気が大変になるかもしれないが、大連に来て一年+一ヶ月、やっとその根幹である異文化に慣れた気がする。 そしてまた次の日からは何事もなかったように、残ったメンバーや新しいメンバーで単調に日々が過ぎていく。きっと私が辞める日もそうなるんだろう。 こういった環境は、決して中国人の性格が暗いからという訳ではなく、中国の会社という位置付けがそういうものなのだ。
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