大連帰国日記
今日、社長に呼び止められ、社員の日本語教育についての話をした。
数ヶ月前までは、社員をレベル別にクラス分けし、毎日夕方、日本語を教えていた。が、残業で忙しいのと、皆様のやる気のなさが原因で消滅した。
社長の話によると、日本の外注が多いのでやはり社員にとって日本語学習は必要らしい。でも外国語を習得するまでの長い長い道のりを考えると、辞めてしまう人が多い。だからこれからは日本語教育は外注専門の社員だけに絞り、上から強制、という形にするので、来週から授業を再開するように言われた。毎回テストをして一人一人に点数と成績をつけて厳しくやって、とまで言っていた。それで競争させ、優秀な人を選び一ヶ月くらい日本へ派遣する、という目的だ。
どうしてそこまでするのかというと、大きなプロジェクトがあるらしい。。ナーナーでやっていたら進歩がないようだ。
大連のソフトウェア技術者にとって、日本行きは大変魅力的な話である。大連は日本の外注開発が多いので、日本語力はもちろん、経験、収入、技術、品質と、日本に行って得るものは多い。日本に行きたがっている人は多いが、現実的には物価の面で行けたものではない。会社側としては相当な出費になる。
外注専門の課は若い社員ばかりだ。高々一ヶ月だが、それでも日本で仕事できるなんて、若い彼らには相当魅力的な話だろう。。
そのための日本語強化クラスを命じられたわけだが、実際どうなるか分からない。。私の予想から言うと、日本語強化クラスが始まってから、約3週間後にいわゆる「優秀な人・やる気のある人」が決まり、その他の社員は半諦め状態でまた辞めるか、嫌々出席するかってとこだろう。その「優秀な人」は今までの授業から考えても大体見当がつく。
少し複雑な心境だ。中国社会だから、それほどおおごとではないが、日本の会社でやったら、同僚同士があからさまにライバルになり、正にたくさんいる馬の前にニンジンを一本ぶら下げて「よーい、スタートッ!」ってやっている気分だ。そうすると私は、その馬の尻を叩く役だ。
まぁそれはいいとして、問題は、いかに貫禄のある、しっかりした授業らしい授業をするかだ。学習者は同い年か少し上の人たちだ。見るからに、ボケッとしている私は、とりあえず先生と呼ばれたことはない。いや、約一名、からかっているのか嫌味なのか、センセイセンセイセンセイと不自然に連打してくる奴ならいるが・・・

いやーはや、面白いもの見たさで楽しみなような、かったるいような。。
2005 06/21 18:58:33 | none | Comment(0)
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