第三段
N君が箱周辺で練習していた。

今までに私は人を二人殺めてしまったようなものだ。
一人はこのN君、もう一人はSさん。
ふたりとも桶に入ろうとして断念した。いや、断念したというのは私のエゴである。私が断念させたという言い方がいいのかもしれない。そう言う意味でその二人の桶人生を殺めてしまったと思うのだ。

性格とか、やっていけるかとか、柔軟性とか、そんなとこが要因となって他団体へ誘導してしまったのだ。
なんでも穏便に進められたらいいけれど、そうもいかないときもある。時折、入団については。

悲しい過去があるから。
入ってはやめてしまった人を知っているから。
だから慎重にもなる。

でもだからといってあの時だけの短い期間で彼らの何が分かると言うのだろう。実はここに入ったら実力者になっただろうし、成長したかもしれないし、とっても仲良しになれたかもしれないし。
すごくやる気のある人たちを締め出すような形をとってしまって、彼らの恨みを買うようなことをしているかもしれない。自分は自分の知らないうちに彼らを傷つけてしまったのかも?

私は、おっN君じゃん?元気?どおりで遠くから聴いてても旨いと思ったよ〜。惜しかったなぁ。みたいなことをさりげなく言ってしまったのがこの前N君に会ったとき。
今日N君は未練がないとはいえないようなかんじで、僕がこれから入るなんて無理ですよね〜他にバストロ吹きいるんですよね〜と言う。
返事に困る…。
会話は社交辞令になってしまう。
でもそういう表面的な言い方うすっぺらい考え方が相手には失礼にあたるのではないかと思う。つくづく自分は自分が知らないうちにナイフを振りまわしてしているんじゃないかと思う。

本人たちは今、幸せならそれは嬉しいことなのだが、箱で場巣吐露が聴こえるといつも思うのだ。この子がいたらどうなっていただろうか。と。私はあの時決断できたのではないかと。自分の決断力の欠如のせいで、後悔をしている人がいるのではないか、と。
2005 12/07 02:54:32 | | Comment(0)
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