第三段
残業が終わらない。
人より帰るのが遅い。

そのことで、部長が、管理をせよ、との話をされた。
なぜ、残業することになってしまったのか。

ひとつはPCが壊れた人のために、データ移行作業をやってあげたこと。

ひとつは、営業からの飛び込み調査を上司を介さず受けてしまったこと。上司の指示外で動くことは、上司は面白くないでしょう。と。評価には繋がらないですよ。と言われた。

フレックスなら、いくらでも会社にいていい話だけど。うちはそういう形態じゃない。
仕事は、断れない人のところにくる。と。
仕事はできる人ほど忙しいのだと信じてた。
ちゃんと断らないといけない。自分の予定が狂うのであれば、何時からだったらできる、と言う事。それでは間に合わないというのであれば、上司を通じて他の人に頼むべき。と。

わざとやる人もいる。スキルをあげるために。
スキルをあげたいのはいいが、それでも残業時間が増えるのはよくない。

書類作成に追われて、本当にあるべき姿が見失われているんじゃないか?的なことを疑問に思ったので、言ってみた。
ただそれだけの質問だけど、その質問をぶつけること自体、勇気が要ることだった。何かが壊れてしまうような悲しさから涙が出てしまった。今までやってきた自分や周りの人やされてきた仕事を否定しているかのような響きにとまどった。

うまく質問の意味・意図が伝わったのだろうか。
まるで自分、今の仕事に不満があるように映ったんじゃないか。涙は、出来が悪いことを嘆いている画そのものじゃないか。


「正しいことがしたいの?」

そんなんじゃないんだ。

今の仕事はいいんだ。そこまでことを大きくするつもりはないんだ。

外部に対してが貧小。内部を向いているのが貧寒。
今の貧小は部長の目指す貧小らしいものになっているっていうことですか?
そこでもまだえぐるような質問をしてしまう。

そうです。との回答。

私はそこで落胆したわけではないんだ。
目指したいあるべき姿でないんじゃないかという疑問は、今はあるべき姿そのものである、という肯定により、すっきりしたんだ。曲がっていた背骨がすっきり伸びたようだ。

青いこと言ってすいません。と言ったら、
今の時期、そういうこと思うんだよね。って、今でよかったんじゃない?35歳くらいになってそんな話したら、どうなんだろうねーって感じだし、って。そこまでくると、こうしなきゃいけないっていうよりも、まぁいいかって違っていることを違っていると認識がシャープにできなくなってくるからって。
青いのは当然。倍歳が違うんだからって。

「泣いたら集中できないんじゃない?」
「かぎはしめていってね。」との一言。

騒いだところで、自分の中でまとめることはできなかった。
締まらなくてごめんなさい。

では、正規の姿として、どうあるべきなのだろうか。

その疑問と、青いこと言ってすいません、真摯に答えてくださって嬉しかったです。と、涙にむせびながら業務日報につけて、帰った。

泣かないって決めて、2008年が始まって、しばらくは強い口調で言われても屁でもなくて強くなったかなって思ってたけど、だめだった。

どんな感動映画よりも、仕事場で起きたことの方が、心を揺さぶられている。
寂しいんだなと思う。

早く帰ろう。自己犠牲的美意識は捨てよう。帰ったところですることを見つけよう。
残業30になってから、会社の人と楽しい会話をしたりすることさえできなくなってしまい、どこまでいっても自分独りの生活になってしまい、つい残業して部長とおしゃべりする時間が貴重になっていた。
大丈夫だと思っていたのに、大丈夫なんかじゃないじゃんと思う。
2008 01/12 21:36:16 | 雑記 | Comment(0)
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