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理不尽という言葉を聞くと 我 母校の大学を思い浮かべてしまう。79年当時 まだバンカラなんて化石のような雰囲気を残していた。悪名高き応援団は 幸いにも前年に 長崎の孤島に行き 下級生の親を殴って廃部となっていた。只 その年には まだ悪しき伝統を引き継いでいた。 危険なのは入学式?新入生説明会あとで、下宿では前夜 会議が開かれ 殺されそうになっても入部届けにサインするな だった。というのが その後 力ずくで運動部の勧誘が待ち受けているのだ。 気の弱い奴は やりたくもない柔道や空手、射撃部と運動部に拘束され 無理やり入部させられる。実はこれ、辞めてくれてもいっこうに構わない。退部金を取るだけだからだ。 それも 上級生幹部のいい値だ。10万以上払った新入生も存在する。数日後には あまりにも似つかわしくない坊主頭の新入生が 泣きながらダッシュさせられている光景は 毎年恒例である。私はその時 すでに長髪のカーリーヘアーだった為 初々しい新入生には決して見えなかったので助かった。 生きる上で 気が弱いという事は理由にならぬ事を 過酷な現実と共に教えてくれる。 山の頂上に学舎があったのだがそのさらに裏に各部の部室があった。伝説なのだが まず応援団の下級生は 一番下のJR駅で上級生を迎えた後、太鼓等をかかえ山を駆け上ったそうだ。下の駅から上級生はタクシーで校門まで行くらしいが 校門から部室のある舎まで少し距離がある。その間に駆け上っていたらしい。花の応援団を地でいっていたようだ。 だから 殴る蹴るなんて運動部でなくても日常茶飯事だった。まあ DMPみたいなものだ。
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