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海の日が昔 休日ではなかった40数年前の話。 その頃は瀬戸内は岡山県倉敷市児島で過ごしていたのだが 海の日(その頃は7月20日)には 日頃 風紀上 評判の悪い児島ボートが解放され 子供会を通じ小学生達が招待された。 何をするかというと 何とレース場でエンジン付のボートに乗れるのである。 今では考えられないが 小学生のガキがボートを操縦し 勝手気ままに走り回れるのである。 操作方法なども 適当にゴーカートを運転する要領で教えられ 後は勝手に海上を走り回るのだ。 勿論 競技用のハイドロなどではない(それは危険すぎる)が それよりずっと大きなハンドル付のゴムボートみたいなやつだった。勿論 後ろには海中エンジン付だ。 ところが 呼ばれたのは育ちのよろしくない下津井のガキ達である。そのうち ぶつけあいが始まり 私の乗っていたボートなど 底に穴があいてしまった。 小学一年生くらいだった私は 運転をする上級生に岸に帰るよう懇願したが 海を全く恐いとも思わない下津井ボーイ まだまだ!!と旋回しはじめた。 ほとんど沈みかけて やっと着岸。結局 ボートは大人たちによって陸に上げられたが お咎めは一切なしだった。
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