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 警察官に対する公務執行妨害事件が増えてきている。10年前の件数と比べると2・8倍を記録するなど、警察の“第一線”、”現場”の危険が増しているとして、警察庁は来年度から、全国の警察に、太さを2倍近くにして強度を高めた警棒や、車の窓ガラスも粉砕できる警杖(けいじょう)を導入することを決めた。

 「制服」による威圧・威厳効果が薄れ、容疑者から直接、刃を向けられる攻撃されるケースも増えていることから、腕を保護する耐刃手袋も用意する。

 同庁は、装備の“武装化”を進めることで「精強な警察」を取り戻したい考えだ。

 警察官の拳銃を狙って襲いかかるケースや拳銃を向けられても居直ったりするケースなどが多々あり、そのための装備強化であろう。

 同庁では「軽いケガなどは報告がないため全容は不明だが、刃物を向ける容疑者は増えている」としている。

 このため同庁は、装備強化策として、新型の警棒と警杖を導入することを決めた。

 これまでの警棒は、3段に伸縮する長さ約50センチのアルミ製だったが、つなぎ部分で折れ曲がることが多かったため、長さを約65センチに伸ばし、太さも倍近い2段式にする。

 警杖も、木製から持ち運びなどに便利な伸縮式のアルミ製に変え、柄の底面には、車の窓ガラスを破れるように硬質の突起状のガラス粉砕器を付ける。

 また、刃物から手や腕を守るため、ステンレスチェーンを内蔵した耐刃手袋も配備する。

 一方、容疑者が車をパトカーにぶつけて逃走するケースも増えているとして、全国に3070台あるパトカーに、20倍のズームや夜間でも撮影可能な赤外線モードも備えたビデオカメラを搭載させる。

 タイヤの前に置くと、スパイクが刺さりタイヤがパンクする逃走防止器も各パトカーに備え、装備を充実させ、容疑者の抵抗を封じ込めたいとしている。
2005 09/26 21:16:06 | 防犯情報 | Comment(0)
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