110番は、事件・事故の通報の際に、皆さんと警察を結ぶホットラインとして定着し、事件・事故などの早期解決に貢献しています。
　この大切なホットラインが、いたずらや間違い電話、緊急性のない相談や照会などで長時間ふさがりますと、緊急の場合に110番が通じないといった事態になりかねません。

　このため、警察では、昭和61年から110番の「１−１−０」にちなみ、1月10日を「110番の日」として広報活動を実施して、皆様に正しい110番の利用をお願いしています。


○１１０番のしくみ
　皆さんからの110番を受け付ける通信指令室(110番センター)は、110番は、どこからかけても、すべて今いる都道府県の通信指令室につながります。
　受け付けた110番は、最新式のコンピュータで処理され、現場の町名と番地が分かると瞬時に地図が表示され、現場の確認が素早くできます。
　この地図とともに、GPS衛星を利用したカーロケータ・システムにより現場に最も近いパトカーをいち早く急行させることができます。


○１１０番の通報はこのように
　事件や事故に遭遇すると、だれでも気が動転してしまいますが、慌てずに落ち着いて、確実に「１−１−０」をプッシュ（ダイヤル）してください。
　通信指令室の警察官は、順を追って次のことをお尋ねします。
・何がありましたか？・・・・・事件名 交通事故・どろぼう・けんか　等
・いつですか？・・・・・・・・発生時間 たった今・○○分前　等
・どこですか？・・・・・・・・発生場所 市区町村名・番地・目標物　等
・犯人はどんな人でしたか？ 人数・人相・服装・特徴・凶器の所持　等
・犯人は何を使って逃げましたか？ 徒歩・自転車・バイク・自動車　等
・逃げた方向は？ ○○商店街・△△通り・□□駅方向　等

　このほか、事件・事故の内容により、さらに詳しくお尋ねすることがありますが、通信指令室では、皆さんからの110番通報を受けている間にも、現場に最も近いパトカーやパトロール中の警察官を現場に急行させています。


犯人を捕まえるために　
　被害に遭ったら、また目撃したら、犯人の特徴を覚えてすぐ110番通報を！！
・年齢 20歳くらい、50歳くらい　等
・身長 高い・低い・○○センチメートルくらい　等
・体格 ガッチリ型・やせ型・小太り・肥満体　等
・頭髪 坊主刈り・スポーツ刈り・７,３分け・ボサボサ・茶髪　等
・顔型 角顔・丸顔・面長　等
・眼鏡 かけていなかった・かけていた（サングラス・金縁めがね・銀縁めがね　等）
・ひげ なかった・口ひげ・無精ひげ　等
・服装 背広・ジャンパー・ジャージ・ジーパン　等
・履き物 スニーカー・革靴・ズック・長靴・サンダル　等
・凶器 けん銃・猟銃・包丁・登山ナイフ　等
・車両 ナンバー・色・型・特徴　等


１１０番は緊急電話
　皆さんからの110番通報は、毎年増加の一途をたどっています。
　110番は、事件・事故など、警察に緊急通報するための専用電話で、その回線も各電話局ごとに限りがあります。
　急を要しない相談事や免許の照会などに110番を使用されますと、緊急の場合の110番がかかりにくくなってしまいます。
　急を要しない相談事や照会などは、最寄りの警察署や交番、駐在所または警察本部の総合相談電話(短縮ダイヤル#9110番)をご利用ください。
　☆#9110番は、ダイヤル回線の電話からはつながりません。


＊１１０番通報は緊急通報です
・すぐに警察官の出動が必要なときに110番通報してください。
＊１１０番通報に市外局番はいりません
・どこからかけても　市外局番なしの　１１０　です。
＊１１０番通報は無料です
・家庭の電話から110番通報しても通話料はかかりません。
・公衆電話から110番通報するときも硬貨やテレホンカードは必要ありません。硬貨やテレホンカードを入れた場合は受話器を置くと返ってきます。