２月７日は、日露の国境を定めた日魯通好条約が調印された日であり、この日を「北方領土の日」と定めています。また、２月は「北方領土返還運動全国強調月間」です。

○北方領土の位置
　北方領土は、北海道本島の北東洋上に連なる島々です。歯舞群島は、北海道根室半島の延長線上3.7kmの沖合から北東方に点在する小島、すなわち貝殻(かいがら)島、水晶(すいしょう)島、秋勇留(あきゆり)島、勇留(ゆり)島、志発(しぼつ)島、多楽(たらく)島などからなっており、色丹島は、歯舞群島の北東方22kmに位置しています。国後島は、根室半島と知床(しれとこ)半島に抱かれるような形で、沖合16kmの地点から北東に位置する全長122kmの島であり、また、択捉島は、国後島の北東方22.5kmに位置する全長204kmの島です。

○北方領土の概要
・歯舞群島
　水晶（すいしょう）島、秋勇留（あきゆり）島、勇留（ゆり）島、志発（しぼつ）島、多楽（たらく）島などの島々から成り立っています。各島とも緩やかな起伏のある丘陵地で、笹が生い茂り、樹木はほとんどありません。現在は「警備隊」がいるのみです。
　名称の由来はアイヌ語で「流氷のある島」という意味です。
・色丹島
　島全体が高山植物地帯であり、緑に覆われた丘陵が連なっているため、本州等では見られないような雄大な景色が広がっています。
　名称の由来はアイヌ語で「大きな集落のある地」という意味です。
・国後島
　材木岩のような景勝地や十数箇所の温泉に恵まれた火山島。北東部には四島の最高峰で世界で最も美しい二重火山の一つと呼ばれる爺々岳があります。
　名称の由来はアイヌ語で「草の島」という意味です。
・択捉島
　国後島と同じく火山島であり、島の北端（北緯45度33分）は日本の最北端です。
　現在でも2万トンもの鮭や鱒が水揚げされるなど水産資源に恵まれています。
　名称の由来はアイヌ語で「岬のあるところ」という意味です。