母は強しです。私の母も強しです。だからと言ってツヨシという名前ではありません。
今日の小話
「母が以前、冷蔵庫をそろそろ買い換えたいという話をしていました。その冷蔵庫は、私が物心つく前から我が家にあったので、私にとって家族同然、買い換えるなど不届き旋盤という感じで全く相手にもしておりませんでした。
しかし、彼女は一度やると言ったら必ずやる人でした。
次の日から彼女の攻勢は始まりました。パンフレットが家族の目の着く所に転がっていたり、全然関係のない話なのに、冷蔵庫の話を無理矢理織り交ぜてみたりと。でもいくらなんでも誰もOKしていないから大丈夫だと思っていました。
私が甘かったです。
しばらく日が経ち、冷蔵庫のことなど忘れていた私ですが、残業で遅くなったある日のこと。家に帰ると家族はもう寝ており、真っ暗な中、冷蔵庫を開けようと取っ手に手をやりました。
ん?なんかおかしい…。
いつもの場所に取っ手がありません。まさかと思い、台所の電気を点けると、そのまさかでした。そこには、場違いな、巨大な冷蔵庫がそびえ立っていました。
ついにやりやがった…。
翌朝、母に聞くと、
いいやろ?あの冷蔵庫。
彼女はご機嫌です。何を言っても無駄です。あきらめました。請求書はきっちり私にも回ってきました。録音機能なんかついているので、とりあえず、アホー!と入れておきました。まあぼちぼちがんばりましょう。」
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