私の愛車がバイオレンスカーだと言うことは、何度かお話しましたが、私の上司の車もなかなかのバイオレンスカーです。
私は結構好きなのですけどね。
今日はそんな小話です。

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今日の小話
「先日、仕事で遠出することになり、上司と私の2人で、上司の車で繰り出しました。
目的地はかなりの田舎で、今時珍しいかなり閉鎖的な、まるで八墓村のようなところです。
もう何度か足を運んでいるのですが、いつもよそ者扱いされるため、この日も行く前からテンションは下がりっ放しでした。
まあ文句ばかり言っても始まらないので、とりあえず行きましたよ。
…で事件は、その八墓村に向かおうとして、高速道路に乗ろうとした時に起こったんですよね。
高速の入口で、チケットを取ろうとして、とりえず運転席の上司が窓を全開にしました。
その最中、確か彼はよく分からない、誰かのモノマネをしていました。

　「もりお君、今のモノマネ誰か分かる？」

と私に聞いて来たと思ったら、続けて彼はこう言いました。

　「しまった。やってもうた。窓が閉まらん…。」

この人は一体何を言っているんだ、誰だか分からないモノマネをしたかと思うと、このクソ寒いのに窓が閉まらないなどと言うタチの悪い冗談を言うなんて。よほど八墓村に行くのが嫌なのだろう。

私は窓が閉まらないのは本当に冗談だと思っていました。
しかし、高速に乗っても彼は一向に窓を閉める気配がありません。
最近は一気に寒くなりましたね。
高速で窓を全開にしていたら、当然シャレになりませんね。
ギャグにそこまで体を張る人はなかなかいません。
ハイ、どうやら本当に閉まらなくなってしまったようです。

えー、職場からその八墓村まで、高速で約1時間かかります。
往復ですと2時間ですね。
冬に窓、全開です。明らかに変です。
追い抜く車に乗っていた人達は、例外なく不審そうな顔で見ていました。
あまりの寒さで、2人ともちょっとおかしなテンションになってしまい、まあ楽しく仕事はできました。
流石に帰り道、途中で我慢できなくなって、ファミレスでスープを飲みました。あんなおいしいスープは生まれて初めてでした。

窓が閉まらなくなった原因は、恐らく彼のモノマネのせいだと推測されますが…とりあえず皆さんも整備はきちんとしましょうね、まあぼちぼちがんばりましょう。」

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