あの頃の僕らは無敵だった。
僕らにできない事なんて何もないんだって信じて疑わなかった。
今日はそんな小話です。
←こんなん作ってみました。
今日の小話
「もう時効なんで白状しますが、小学生の時のちょっとした悪戯です。
当時、私の住んでいた地域に、チキンで有名なファーストフード店がありました。
店頭には、皆さんもよくご存知の、なんとかサンダースという、おじいさんの人形がありました。
どんな暑い日も、寒い日も笑顔でたたずむ彼の姿に、私達はいつも魅せられていたものです。
しかし、ここの店員さんが、かなり愛想の悪い人で、私達ははっきり言って嫌いでした。
そこである日、私の仲間の一人が言いました。
「あの爺さん、さらってみぃへん。」
当時、できないことなどないと本当に信じていた私達は、当然その提案に賛同し、実行に移すことに決めました。
作戦実行は夜でした。夜といっても小学生だった私達は、そんな遅くまで起きていられるはずもなく、8時くらいだったと記憶しています。
その店は、結構辺鄙な所にあったため、お客さん以外は人通りも少なく、作戦実行には打ってつけの立地条件にありました。
さあミッションスタートです。
一人が店内に入り、注文をしている間に、5人くらいで爺さんを担いで、ダッシュしました。
それは走りました。見かけ通り彼はかなりの重さでした。
ジジイを担いだ私達は、ちょっと離れた公園の茂みの中に彼を降ろしました。
とりあえず額に油性マジックで『
肉』と書いてやりました。
そして、店内で注文していた仲間と合流し、ここからが作戦の本番です。電話です。
『スイマセーン、お宅のおじいさん、酔っ払って公園で寝てはりますよー。』
電話に出たのはあの店員さんです。
してやったりです。
『
ハァ?何言っとんじゃ!』
かなり怒っていました。
はっきり言って滅茶苦茶怖かったです。ビビリまくりました。
もうあんまりにも怖かったのでスタコラサッサとその場から逃げました。
翌日、ジジイはどうなったのか、気にはなったのですが、ちょっと期間をおこうということで、10日後くらいに公園に行くと、ジジイはそこにはいませんでした。
そして一応ジジイがちゃんと帰れたかを確かめに店に行くと、
ちゃんと店頭にいましたよ、なぜか額にハチマキをしたジジイが!怒り狂ってジジイを迎えに来たあの嫌な店員さんの姿を想像すると楽しくなりました。
そう、私達の完全勝利でした。
ノンフィクションを売りに頑張っている『ぼちぼちと日記』ですが、今日の小話についてだけはフィクションです。
皆さんの中では、一応フィクションということにしてやって下さい。
…だってこれ犯罪ですもん。
悪戯はほどほどに…。まあぼちぼちがんばりましょう。」
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