半年前まで病院で働いていて、徹夜とかもあって結構きつかったんですけど、私はぼちぼちと頑張ってました。
でも深夜の病院ってかなり怖いのです。
今日はそんな深夜の病院で、本当にあった恐怖の小話です。
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今日の小話
「病院の事務所で、徹夜で残業していたある日のこと。
その時、いっしょに残業をしていた後輩が、どうしても外来の受付にカルテを確認しに行かなくてはならなくなりました。
時間は丑三つ時です。
外来は事務所から離れていて、真っ暗で誰もおりません。
誰もいないんですが、なにせ病院です。
お化けが出ただの、そんな怪談話は腐るほどありました。
誰だってそんな所に一人で行くのは怖いものです。
でも、彼は勇気を振り絞って外来へと一人で向かいました。
そう、そこでどんな恐ろしいことが待っているか、この時の彼はまだ、知る由もありませんでした。
彼が事務所を出た、すぐに後、私は彼の後をつけました。
え、後輩が心配だから見守るなんて、もりおはなんていい先輩なんだ。ですって?
そんな訳ないでしょ、だって私は『いらんことしぃ』なのですから。
もちろん驚かせにいったんですよ。
外来に着いた彼は、恐怖を紛らわすために、何やらブツブツ言いながらカルテを探しています。
彼に見つからないように、私は足音がしないようにわざわざ靴を脱いでまでして、受付のカウンター越しの待合ロビーに回り込み、身を隠しました。
そして、柱の陰から半分だけ顔を出して、彼を見てやったのです。
彼はカルテを探していたのですが、ふと急に動きを止めました。
どうやら私の視線に気付いたようです。
キョロキョロし出しました。
もうこの時の私のワクワク感ったらありゃしませんよ。
声を押し殺して笑っちゃいました。
そして、遂にバチッと目が合いました。
彼の動きはピタッと完全に止まってしまい、5秒ほど経った次の瞬間です。
ファ!ファ!ファーーー!ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!ってすごい顔をして、訳の分からない奇声をあげたんですね。
私はこの時、何故かテニスのシャラポワ選手の気合の掛け声を想像してしまいました。
そして、叫ぶだけ叫んで我にかえった彼は、ヘロヘロとその場に崩れ、
「有り得へん、この人ホンマ有り得へんわ…。
絶対有り得へんわ…。」
とお経のように呟いていました。
この日からしばらくシャラポワと呼んでやりました。
本人は、もうあきらめてシャラポワを受け入れていました。
人って本当に怖い目にあった時、すごい声が出ますよ。
機会があれば試して下さい。まあぼちぼちがんばりましょう。」
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