淡路と大橋
本州と四国を結ぶ中間の島、淡路島ですが、これらを結ぶのに架かっている有名なつり橋があります。 この橋について、詳しいことは知らなくても、名前くらいは聞いたことがあるよ、という人が大半だと思いますが、あなはたご存知でしょうか? ここからは、これらの二大大橋と、二つの海峡について簡単に説明をしてゆきます。
淡路島と本州を結ぶ 明石海峡大橋
明石海峡は、瀬戸内海東端に位置する淡路島と兵庫県明石市の間にある海峡です。大阪湾と播磨灘を分けており、瀬戸内海国立公園の区域に指定されています。 そして、潮の流れが速いことでも有名です。幅が最狭部で3.6km、深度は約100mと狭く、海峡に潮が押し寄せると、最速7ノット(時速約13km/h)の凄まじい流れが走ります。・・・これ、かなり早いですよね・・・! 明石海峡は、 三角波と西への潮の起きる難所となっています。 したがって、明石海峡は、動力のない近代以前には海難事故が多発する難所でした。 とはいえ、明石海峡の特別な潮の流れは、同時に我々の生活に、豊かな海産物を提供してくれます。危険なだけの海なのではなく、この特別な潮の流れは、多くの海の幸をもたらしているわけです。 事実、1km四方の海の年間漁獲量は播磨灘は37.8t、一方 日本海は1t未満であり、ペルシャ湾は0.3tであるといわれています。明石海峡の潮の流れがはぐくむ天然のイケスが、こういった漁獲量を生み出すのでしょう。 また、夕日が美しく淡路島を望む風光明媚な地であるために、多くの歌人に歌われてきたという事実もあります。万葉集、古今集、新古今集などにも見受けることができます。
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