最近、新興宗教がらみの話題が多いですね。 宗教や政治がらみの話をSNSやブログで語ると忌嫌われるといわれていますが、特定お宗教を批判したり勧誘したりする話題でなければいいと思うのであえて触れますね。
1980年代のハリウッド映画で、「刑事ジョンブック目撃者」という名作品があります。 主演はハリソン・フォード、ケリー・マクギリスでした。 名優でしたね。ハリソン・フォードのその後の活躍は、皆さんもご存じでしょう。 美しい未亡人を演じたケリー・マクギリスは、その後、トップガンでトム・クルーズと恋に落ちる米空軍の教官役で大ブレークしました。 そのケリー・マクギリスが演じたのが、アメリカ合衆国のペンシルベニア州や中西部、カナダのオンタリオ州などに居住するドイツ系移民からなる、アーミッシュと呼ばれるキリスト教の非主流派として非暴力で前近代的な生活を営む人々の村に住む女性でした。 アーミッシュは、移民当時の農耕や牧畜の自給自足の生活スタイルを現在も維持している人々で、原則として、電気や電話を使わない生活スタイルで、今でも移動には自動車ではなく馬車を用いているそうです。 映画では、その生活が美しく描かれ、ケリー・マクギリスの美しさとともに心に刻まれたのでした。
北米に34万2000人ほどいるとされるアーミッシュは、ペンシルベニア、オハイオ、インディアナ、ケンタッキー、ニューヨーク、ミシガン、ウィスコンシンなど7州の地方部に暮らしているのだそうです。
インターネットや宇宙開発などと、忙しい話題がほとんどの現代社会をにあっても、200年前と同じ文化で生活する一団がいるというだけで驚愕しますが、決して彼らはカルトではありませんが、米国内では、カルトとして疎んじられてきた歴史があります。
カルトの定義を見ると、フランス語のセクトと同義で、「学術用語としてはカリスマ的指導者を中心とする小規模で熱狂的な会員の集まりを指す。」とあります。 つまり、カルトとされるものは、小規模の新興宗教や政治結社のことです。 アーミッシュの人々は、キリスト教の非主流派として非暴力で前近代的な生活を営む人々なのであるから、カルトではないわけです。
昨今は、カルトという言葉は、破壊的破滅的思想を持つ新興宗教団体を指すことが多いような気がします。 カルトという言葉の意味をきちんと理解しないと、他人を傷つけたり、誹謗中傷したりと、なんだか面倒くさい話になるよねというお話でした。
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