今日、8月10日は、8と10の語呂合わせで、「やきとりの日」なのだそうだ。 なんだか、飲兵衛親父のとどとしては、とってもうれしい日であるが、焼き鳥というと思い出すとんでもないお店の話がある。 そのお店は、ある街の駅前にあり、普通にサラリーマンでにぎわう路地の片隅にあった。 ビールと串焼きで気持ちよく一杯やっていたのだが、店の女将さんが、「わかどりがおいしいよ、たべてみない?」 と愛想良く声をかけてくれた。オッ、いいねえ、じゃ、一人前頂戴と頼んだのだが、およそ30分後に出来上がってきたそれは、鳥一羽まんまのまるやきだった!! 普通の串焼きを想像していたおいらはビックリ仰天。女将さんに、おそるおそるその値段を尋ねてみると、4000円ですという(20年前の話です。)。ついでに、お安くしてるんですよと・・・・。 ふと、お品書きに目をやると確かに「わかどり」がある。しかし、値段の欄には「特価」と書かれていた。ああ、文句のつけようがない。せめて「時価」とでも書かれていたならば、交渉の余地もあったものを。 しぶしぶ支払いを済ませ、その「わかどり」ならぬ「ばかどりのまるやき」は、お土産用に包んでもらった。持ち合わせがあってよかったけど、まだ若い頃で、給料も安く、ショックがでかかったのを覚えている。 後日、職場でその話をしたら、上司が、「俺も引っかかったことがある。」という話になって、大笑いになったのだが。むろん、その後、二度とその店の暖簾をくぐることはなかった。 焼き鳥好きの皆様、わかどりにはくれぐれもご注意を。
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