ビール会社が、ビール製造の際に生じる副産物を再利用して、バイオエタノールを作り出すプラントの研究に着手するそうである。北米および中南米では、サトウキビやトウモロコシからバイオエタノールを製造することが主流なため、食糧としての商品相場に影響を与え、わが国でも、間接的ではあるが、マヨネーズや植物油が値上げされたことは、記憶に新しい。
産業廃棄物であるビールかすからバイオエタノールが製造できるとすれば、廃棄物を有効利用できるばかりではなく、そうした影響もなく、まさにいいことずくめである。
ただ、製造できるバイオエタノールの量自体はさほど期待できるほどではないだろうと思われるので、ビール会社各社にはこれを足がかりにさらに研究を重ねていただいて、さらに、環境負荷の少ない原料からの製造法を確立してもらいたいと思うのである。
そうすれば、ビール会社の看板の自動車用燃料スタンドの誕生も夢ではない気がするのだが・・・。