こいつは、ほんとの悪者だ。障害年金を横領というから、また、社保庁がらみかと思いきや違った。知的障害者を雇用する優れた経営者を演じながら、給料を払わないどころか、各個人に国から支給される障害基礎年金をだまして我がものにしていたという事件である。これは許せねえなあ。どんなふうに騙したのか判らないけど、きっと言葉巧みに、後見人をもだましてたんだろうな。ゆるせねえ、斬ってやる。
障害年金横領疑惑:県、再発防止を協議へ /奈良
広陵町の家具製造会社(破産手続き中)が、知的障害者11人の障害基礎年金を横領したとされる問題で、県は16日までに、「自立支援協議会」(会長、廣瀬明彦・花園大准教授)の就労教育部会の中で再発防止に向けた協議を進めることを決めた。
知的障害のある元従業員11人の弁護団は15日、社長らに損害賠償を求めて、年内にも訴えを起こすことを明らかにした。
これを受けて県障害福祉課は、知事の委嘱を受けた授産施設関係者らで構成する「自立支援協議会」の就労教育部会で、話し合うことを決めた。協議会は昨年から計6回、地域で障害者を支えるシステムを検討。10月中に開く会合で同問題に関する協議を始める。
協議では、支援施設関係者から訴訟問題の経緯や事例の説明を受けて課題を整理。県や市町村、ハローワーク、養護学校など関係先の役割や機能を明確化し、防止に向けたネットワーク作りを目指す。問題が発生した際に情報を共有して早急に対応する仕組みを作る。
弁護団によると、従業員11人は、同社に9〜35年勤務。年金受給口座用の通帳や印鑑は役員が所持していたという。2カ月に1度支払われる約13万円の障害基礎年金は、個人口座に振り込まれた後、他の口座に振り替えるなどしていた。月給4万〜8万5000円はほとんど支払われず、小遣い程度の額しか渡されていなかったと主張している。【高橋恵子】
毎日新聞 2007年10月17日