全国学力調査の結果が公表され、教育界が大騒ぎ。右往左往する地域も現れた。我が北海道は第2位である。1位は沖縄。なんか、さすがだなあ、と思ってしまった。
この1位と2位、皆さんもお気づきのことと思うが、いいほうからの順番ではない。だめな方からの順位である。いわば、おばか度1位と2位である。蛇足であるが、沖縄→北海道という順位、偶然にも有効求人倍率の悪さとも重なった。さて、このばか度合いの公表に、それぞれの地方では「強い衝撃を受けた」り、「苦渋の表情を浮かべた」りといった反応を見せている。
一方、開き直って、こんなことをのたまう人々も出てきた。
「こういった学力テストで重要なのは、正解率、つまり点数ではなく、その答えを求める間のプロセスである。したがって、今回の順位は無意味なものなのだ。」
「学校で学ぶことは、学力向上一筋ばかりではない。むしろ、社会に出てからの生き方そのものを正しく学んでくれる方が親にとっては喜ばしいことなのだ。」
冗談じゃない。社会に出てからの生き方とは、算数、数学の解き方や方程式そのものだ。その枠組みから外れると、人は自分でも思ってもいない方向へ流される危険性が高くなる。組織で危機に直面したとき、打開策を模索するプロセスは、やはり、算数の考え方だ。つまり、子供の頃に高得点を挙げられる勉強をしてきた人のほうが社会に出てから仕事も出来るようになるといえるのである。
おばか度の高い道県民たちよ、自分の子供達がおばかであることに対してもっと危機感を持て。そして、自分たちもおばかであるという自覚を持て。その自覚なしに真の教育改革は生まれない。そして、プライドばかり強い教師たちよ、おばかを育ててしまった責任をとれ、腹切る覚悟でしごとしろ。