2007.12.22午前配信
中国の経済動向からも目が離せない。
現代の経済連鎖を考えたとき、中国バブルの崩壊は米経済と日本経済それぞれに悪影響を及ぼす。つまり日本は中国からの直接的な影響と、悪化した米経済の影響を二重に浴びることになるのだ。
「物価高すぎる」過去最高の47.6%・中国人民銀調査
中国人民銀行(中央銀行)が最近実施したアンケート調査で「物価が高すぎる。受け入れがたい」と答えた人の割合が47.6%と1999年の調査開始以来、最高になったことが明らかになった。物価上昇に対する庶民の不満は爆発寸前といえそうだ。
調査は11月中旬に都市部の約2万世帯を対象に実施。物価高を「受け入れがたい」と答えた人の割合は1年前より23.2ポイント高まり「受け入れられる」(48.8%)に迫った。人民銀は「最近の肉、卵、野菜の値上がりが庶民の生活に少なからぬ影響を与えた」と分析している。
中国の消費者物価指数は8月以降、前年同月比の上昇率が6%台と約11年ぶりの高水準。調査では「来年も物価高が続く」と答えた人が 64.8%に達した。人民銀は今年、金利を6回、預金準備率を10回引き上げたがインフレ懸念は収まっておらず、来年も一段の引き締めを迫られるのは必至だ。
(日経サイト)