わたしにも一言いわせて
だいぶ以前に書いた、『デフレーション』、読んだ人いるかな?

少子高齢化、大不況、大デフレーション、資本の流動性、中国問題等々。
マルクスまで攻め、「適者生存。弱者よ、去れ!」 
「進化論みたいなマルクスもどきが現れるのか?」
過去を分析し、その延長線上で未来を予言する。
この論理にはかなり無理があると思ったのである。

「こうして、均衡はとれていくのだ。」−→ 本当かな?
「『もっとなんかくれ』じゃなくなったんだ。」−→ そう考えたんだけどね。
「狭い国の中で、いくら共産化を図ってもプアーになるだけ。」ー→ 共産が嫌いな人は『平等』と読み替えてください。
「経済、そして福祉。すべてをグローバル化することによってのみ、道は開かれるのだ。」−→ 夢かな。

以上、過去、私が書いた『デフレーション』に対する一言です。

当時としては、大胆な意見を述べたつもりだったのだが、文章の書き方が幼稚だったため、いまいちだった。−→ それは、今もいえるぞ!(携帯メールを書いてるせいかな)
ちょうど今、郵政民営化で騒いでいる時期で、小泉首相も解散総選挙を決めた。
一方、障害者の皆さんは、グランドデザインの行方が気になるときだ。

『おりふれ通信』にも、この話題が載った。
さて、『おりふれ通信』巻頭文の編集部Kさんの意見によると、
「32条撤廃反対のみを主張することへの恥ずかしさ(当事者の反対はある意味で当然としても、従事者は現金給付で当事者が医療費を支払う先を選べる制度化くらい要求しないと自らに甘い要求に堕ちてしまうと思った)等々・・・
という部分があった。これは、確固たる信念として持っているものだろう。

さて、診療機関、大きくは福祉も含め、われわれ当事者は選べる立場にいるのだろうか?選べない立場にいるとしたらなぜだろうか?

私は、闘病生活も長いほうだが、病院は3回しか、替えていない。医師は何回か替えた。私の症状は主に夜の不眠と昼間の眠気。そして、再発防止だ。それは、薬で症状を抑えるしかない。再発防止はともかく、夜の不眠と昼間の眠気は素人目の私にも合い矛盾した要求だろうと思えた。薬になれるまで数週間、良くなって数週間。そしてまた、悪化である。そして、自分の体調以前に周りの環境(人付き合い、相性)などによって、好不調が左右された。
若いころは、職場の近くに病院があったので、昼飯は病院の待合所でとっていた。その後は、悲惨であった。まったくの孤独であった。親にも八つ当たりした。支離滅裂であった。そのころ、病院が建て替えられ、古くからの知人がエレベータで上の階へと向かっているのを見、そこに『デイケア』という場所があるのを知った。どんな場所か行ってみたくなった。主治医にお願いすると、上の階から女性が降りてきて、「土曜だけでも」といったような記憶があるが、よく覚えていない。この辺から記憶が飛ぶのである。<人生の汚点と呼ぶべきこともあるので、この辺は少しはしょるがー→ といっても、私自身もあまり記憶に無いのであるが、・・・> それは、デイケアだった。デイケアといっても知らない方もいるだろうから説明すると、通所入院 と言っても入院生活とは違い、大人の幼稚園のような印象である。<この辺も、記憶があいまいで、どこで働いていたか、どのような生活をしていたかは、定かではない。恥の部分もあるので割愛させていただく。> いまは、障害者として最低生活を保障され、デイケアに通っている。
デイケアに通所していると、世の中が90度変わって見える。−→ 180度ではない。
いままで、点に見えていたものが線となり、線と見えていたものが点となるのである。価値観の転換だ。 デイケアでは、時々おやつを作ることがあり、棚にホットケーキのもとがあったので、牛乳を買ってきて、みんなの分と思って一箱全部つかってしまった。「なんてことしたの!!!!」、ものすごくヒステリックに叫ぶ職員。私は、ホットケーキのもとに牛乳を混ぜたものを冷蔵庫に入れ、その場から逃げ出した。翌日、デイケアに顔を出してみると、友人がホットケーキを焼いていてくれた。救われた。
精神病に係わった仕事をしている人が発病することがある。本人のショックは大きい。某地域生活支援センタにも当事者職員がいる。今度やめていく人もその一人だ。給料の低さに嘆く。ましてや、作業所では働かないであろう。
皇族の方がハンディキャップを持った人々を励ます光景をテレビで見ることは多い。だが、自分がハンディキャップを負ったときのショックは大きい。
精神病関連の仕事をしている人のモチベーションは、学会、研究会、学習会、イベントなどに参加して常に高く維持し、日ごろの些細なことから、ときたま開放するほうが良いようだ。又、新たな資格などを取るのも同じく。

さて、話を戻そう。われわれは選べるたちばにいるのか、そうでないのか?
私が思うに、選べる立場に近い、と思う。
病院なら、転院する。デイケアなら行かない。福祉施設なら、利用しない。ヘルパーなら人を替えてもらう。
ここでおもしろいのが、一人で来ているヘルパーさんには、個人的に「NO!」と言う事だ。一番厳しい。病院など施設で、誰かが職員を「NO」と言っても聞き入れられないだろう。そのための対応策として、チームで意思疎通を図る。だがこの仕組みがあまりよく機能しない。この場合(何かのトラブル)、誰かが「NO!」といっている人の弁護に回るか、影で助けてやらなければならないだろう。私の場合、いろいろ助けてもらったこともあるが、この恨み一生忘れまい、といったこともあった。

『おりふれ通信』でいう「恥ずかしさ」とは、お金は払いません、いらない薬も貰います、遊ぶのもただ、カラオケもただ、ということでしょう。しかし、32条も、障害年金も、生保もみんな当事者間のおしゃべりで知りました。助かりました。
グランドデザインって、聞こえはいいけど結局、年金破綻、介護保険破綻、生活保護破綻から来ているものだと思います。子供が減り年金がうまくいかなくなり、介護を必要とする老人が多すぎ、生活保護者が増えすぎ。しかし、現実は資本の大きい企業は潰れると大変だから、銀行が債権を放棄したり、個人でも何億って負債のある人は持ち家に住み続け、リストラ、サラリーマン増税。バブルで生まれた資産格差を清算しないからこうなるのです。障害者自立支援法案が郵政民営化問題で可決されなかったのは皮肉です。弱体化した銀行、保険、農協等を助ける総決算です。民営化されれば、小さな政府となり、赤字国債も少しは減るでしょう。官対民ですね。どちらにしろ、社会的弱者には、よく分からない議論なんです。もう一回、満州鉄道を造って、潰しますか?銀行もお金を貸したいんだけども貸出先が見つからないようで、マンションがボコボコできてます。デジタル放送で無理やり家電の売り上げを増やそうとしています。資産の再分配をしないと、いつもお金持ちの一人勝ちでは、労働意欲がそげます。お金持ちの子供がお金持ちになるのであれば、貧乏人はやってられません。思わず貧乏人と表現してしまいましたが、精神障害者は貧乏人になるべくしてなる、というか、性格的にいくつかのカテゴリに分けたとき、共通するものがあるようです。タバコ中毒、人の目を気にする、常識不足、ギャンブル好き、などなどです。タバコは眠気をなくすためです。最近は減りました。人の目を気にするのは、貧乏ゆすりなどが薬の副作用で出るからです。常識不足は、入院などして意気消沈し、退院後の生活を考えたとき、自分は何のために生きていくんだろう、と考え、一つ一つ消去法で消していくと何も残らなかった生きてる意味が無い、普通の人のほうが狂っている、と思えてくるからです。常識では、精神病患者のほうが狂っている確率が高いのですが。
グランドデザインから離れてしまったようですが、実は全てお金の問題なのです。お金を払わず、医療費だ、デイケア費だ、ヘルパー費だ、言うなということでしょう。応能負担ならまだよしとして、今度は応益負担です。しかも、益は収入や所得だ。資産は無視。なのに、自立支援ですか。消費税の引き上げは、当然なことなのですか。消費税の使い道、引き上げ方、全然議論されていない。国会も党も議員も、おかしいのではないか。

さて、『おりふれ通信』に刺激されて、書いてきたわけだが (ありがとうございます) 、
この辺で、話を大転回させよう。つまり、前回『デフレーション』の続編とも言うべき側面だ。
前回は、グローバルな考え方をしなければ問題は解決しないと述べた。
今回は、すごくクローズドな解決法を予想しよう。

官僚たちが試算したところ、年金が後数年で破綻することが分かった。
年金を納めるキャンペーンや消費税に頼ろうとしたが難しい。
介護保険を導入した。設備投資に多くの税金を投じたが回収可能だと思った。
介護保険が後数年で破綻することが分かった。
別枠で負担となっている障害者の福祉を削ろうと思い立った。
障害者の法案は分散化しているため障害者自立支援法案を立ててみた。
今年10月1日から施行する予定であったが、国会がもめているので来年1月施行予定とした。
1月に入り、障害者のための法案が一本化された。
徐々にとうたっていたが財政が厳しく、介護保険と障害者自立支援法を一本化する計画を立てた。
若年層、低所得層が年金を未納しているため、財政が急激に苦しくなる。
究極の福祉法案を提案する。内容は介護保険と障害者自立支援法と年金と生活保護を一本化させるものだった。年金未納者は基礎給付で救済し、障害年金加算、障害者加算、老齢年金加算、介護加算 で、福祉を大統一した。そして、個人年金分、生命保険分などを一部減額し、少子高齢化問題を乗り越えることが出来た最初の国となった。

2006 11/02 02:32:17 | none | Comment(0)
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