2010年 05月 24日 の記事 (1件)


検察側と比べて弁護側の説明が分かりにくいという裁判員の意見が多いですが、弁護士も弁護士でそれなりの意見があるんですね。
でも、こうやって新しい制度を法律の専門家と一般市民が一緒になって試行錯誤してより良い司法制度を作り上げていくのって、すごいな〜と単純に思ってしまいます。



◆裁判員制度:開始から1年 課題や改善点、弁護士に聞く /長崎(5月21日毎日新聞)
裁判員制度がスタートして21日で1年。県内ではこれまでに計6件の裁判員裁判が審理され、すべて有罪判決が出されている。県弁護士会裁判員本部副本部長の中西祥之弁護士から制度実施後1年で見えてきた課題などを聞いた。【構成・下原知広】

 ◇進まぬ公判前整理手続き
 −−制度開始から1年の感想などを。

 ◆県弁護士会では制度スタート前後に、日本弁護士連合会(日弁連)から講師を招き、冒頭陳述などを実演、講評を受ける研修を2回やりました。7月にもします。裁判員裁判担当弁護士による報告会も開き、苦労した点など質疑応答もしています。制度が始まる前は不安でしたが、大きな問題もなく順調に滑り出したと思います。

 −−見えてきた課題や改善点は

 ◆逮捕から判決まで時間がかかる。公判前整理手続きがなかなか進まない。全体として「早く進めよう」とは言えても、具体的なことになると難しい。また、法律で定める以上の分かりやすさを追及すべきか、法律の範囲内でどこまでできるかの問題もあります。私が担当した裁判員裁判では、検察側が法廷内モニターに書証要旨を出そうとしたので異議を出したことがありました。

 −−県内の裁判員裁判は地裁支部では開かれない。県内には離島も多く、裁判員によっては悪条件では

 ◆支部でも裁判員裁判をするしかないと思います。全支部は無理でしょうが、そうすると多少は遠隔地の問題は解消できると思います。

 −−裁判員経験者の会見で裁判員の発言に対し、裁判所が「評議の秘密」を理由に報道を控えるよう要請したことがあった

 ◆裁判所としては裁判員を守るために制限したのだろうと思います。明らかな制限のし過ぎは別として、ある程度は仕方ない。だが、今の守秘義務は厳し過ぎるようにも思います。ある程度は開示しないと検証もできないでしょう。
2010 05/24 15:24:45 | none
Powerd by バンコム ブログ バニー