こんな事件あったの?!知らなかった…!!! やっぱり犠牲になるのは下っ端。 今回の大阪地検の事件だって、あの人達は組織の力で犯人に仕立て上げられて、逮捕、懲戒免職、等々の犠牲になってるんだよ。国民はそんなこと分かりきってるんだけどね…。
◆犯人隠避に問われた元警察官僚、弁護士として経験講演(10月21日 asahi.com)
1999年に発覚した神奈川県警の覚せい剤使用もみ消し事件で書類送検され、不起訴処分になった元警察官僚の芝昭彦弁護士(43)が、警察時代の体験を盛り込んだ講演活動を続けている。上司の指示に従って事件に関与した過去を振り返る芝氏。大阪地検特捜部の証拠改ざん事件については、「時代遅れの組織防衛」と指摘している。
芝氏は、東大法学部卒業後、91年に警察庁に入った。29歳で神奈川県警の外事課長に就任。その外事課の警部補の覚せい剤使用をもみ消した事件が99年秋になって明るみに出た。芝氏は、犯人隠避と証拠隠滅の容疑で書類送検され、起訴猶予となったが、停職3カ月の懲戒処分を受け、依願退職した。
04年に弁護士となった芝氏は、公務員倫理研修の講演依頼を積極的に引き受け、これまで防衛省、農林水産省、埼玉県庁などの職員を前に自身の体験を話したという。
外事課警部補の覚せい剤使用が報告された96年12月13日、芝氏は申し開きできない責任を感じた。「あとはすべてお任せします」と、いわば思考停止状態に陥ったという。
本部長の指示は「事件を公にしないように」だった。警部補は罪に問われることなく、職場を追われた。芝氏は組織防衛のあり方について「洗礼を受けたような気分になった」と振り返る。
大阪地検特捜部の主任検事が証拠改ざんで逮捕、起訴され、その上司らが犯人隠避容疑で逮捕された事件については、「組織防衛のための隠蔽(いんぺい)はこれまでもあったと思うから、今回の事件にも驚きません」と話す。しかし、「そうはいっても、今は組織内部の不正情報が内部告発などで必ずといっていいほど表に出てきます」と強調。「普通のリスク感覚がある人なら、昔はともかく、今はそんなことはしないはずです」と述べた。(奥山俊宏)
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