87歳で亡くなるまで、きっと、弁護士としての人生を全うしたんでしょうね。 有名な3件の事件、あたしは全く知らなかったので調べてみました。 松川事件や八海事件、青梅事件、どれも冤罪が絡んでて…当時にしたら立証するまで大変なご苦労があったと思います。
お疲れ様でした…。
◆北上出身「草笛弁護士」後藤昌次郎さん死去(2月17日 asahi.com)
受け(惜別ふう) 北上市出身の弁護士で東京都三鷹市に住む後藤昌次郎さんが10日に亡くなったことは、関係者に深い悲しみを誘った。享年87。戦後史に残る多くの冤罪事件にかかわる一方で、草笛の名手として知られる「草笛弁護士」でもあった。北上市民有志が近くお別れ会を開催する。 後藤さんは戦後、松川事件や八海事件、青梅事件など多くの冤罪事件を手がけ、「冤罪弁護士」と呼ばれてきた。昨年春、自伝が「この人を見よ後藤昌次郎の生涯」のシリーズとして3冊の本にまとめられ、4月25日に故郷の北上市で出版記念会が開かれた。後藤さんは体調がすぐれずに欠席、「思いや言動が本になり多くの人に語りかけることができてうれしい」とのメッセージを寄せた。 今年1月に見舞いで上京した北上市内のめいの後藤昌代さん(53)は「優しく温かな気持ちを持っていて、自然に人の輪ができました」としのんだ。 後藤さんは北上市を毎年のように訪れ、市内の文化人と交流を深めてきた。2008年4月には後藤さんを囲んだ「うたごえと詩の朗読会」が北上市内であり、参加した詩人の斎藤彰吾さん(78)は「詩歌を愛する文化人だった。東北的なものが体内にあって、すごいなと感じていた。あこがれの人だった」と思いを語った。 後藤さんは旧制黒沢尻中(現黒沢尻北高)の学生のころから草笛に親しんだ。10年ほど前に北上市内のみちのく民俗村で開かれた草笛教室で、後藤さんから教わった北上市内の田中信一さん(64)は、ボランティアで草笛を吹く。「楽器からの音色ではなく自然の音色の魅力を教わった。吹くたびに自分自身が癒やされます。先生の遺志を継ぎ本腰を入れて取り組みたい」
後藤さんは草笛についてこんな短歌を詠んでいる。 「野をわたる風のさやぎにいざなはれ太古の民も葉笛吹きけむ」
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