私は、縁あって熱気球のイベント会社に勤めています。
普通の熱気球のパイロットであれば、仕事が休みの週末に、「フリーフライト」(自由に空を飛ぶ熱気球本来の姿)を楽しむ、という形が一般的だと思いますが、会社での熱気球による活動となると、「係留」と呼ばれる方法での、熱気球体験搭乗イベントが、主な活動になります。
「係留」とは、会場となる場所の四隅に、重しとなる車を4台配置して、その車とゴンドラをロープで繋ぎ、その場を約20〜30メートルほど上がったり下がったりするというもの。
上空を自由に舞う、フリーフライトよりは、体験する高さは違いますが、より安い金額で、多くの方を乗せることが出来、50メートル四方の場所があれば、どこでも実施できる(上に高圧線・周囲に電線がないこと。自衛隊・米軍の基地、空港などが近くにある場合は、事前に許可を取る必要があります。)というメリットがあり、イベントなどで、この「係留」という方法がとられています。
そして、広告・宣伝。熱気球の球皮(上の風船部分)の部分に広告幕を付けたり、垂れ幕を付けたりして、熱気球を上げるというもの。
飛行船などと比べると、かかるコストが格段に低く、金額と実施効果バランスがよくとれている方法だと思います。
この広告・宣伝には、もう一つの形があります。
それは、シェイプという、特殊な形をした熱気球を上げるというもの。
私達も、全国の幼稚園・小学校を訪問して、熱気球教室という形で、子供達の前で、アニメのキャラクターの顔の形をした熱気球を上げる活動もしています。
そして、もちろんフリーフライト。
ですが、このフリーフライトは、イベントなどの予約で、日程が空いていない事が多く、中々実施が出来ないのが現状です。
金額としては、係留の体験搭乗よりも高くなりますが、その感動と興奮は、それ以上の喜びを乗った人に与えてくれると思います。
搭乗された方の笑顔が、自分にとっても一番励みになります。
熱気球イベント エックスバード