奈良県の「森井食品」は、返品された奈良県特産物である「三輪そうめん」の賞味期限を付け替えて再出荷していたことが発覚しました。 2008年6月、農林水産省は森井食品に対して、日本農林規格法に基づいて、改善命令を出しました。
森井食品は、2002年にも長崎県産のそうめんを、正しく産地表示しないで「三輪そうめん」として販売し、日本農林規格法から改善を指示されたことがありました。
そして、次に違反することがあれば、刑事告発されることになり、厳しい罰則が適用されます。
農林水産省によると、森井食品は、三重県にある関連会社「森嶋食品工業所」に指示して、返品された「伝承手延三輪素麺」など、通常1年半の賞味期限としている48商品を、1年半先の日付に書き換えて再び包装し再出荷していました。 三重県も森嶋食品工業所に対して、日本農林規格法に基づいて改善するように指示しました。
森井食品と森嶋食品工業所は、カビが生えて変色した麺は、除去して詰め替えていました。
ところが、日本農林規格法によると、販売し会社の管理下から離れた返品の商品を、賞味期限を書き換える行為は禁じられています。 森井食品は、7年前から返品の賞味期限書き換えを行なっており、全国のスーパーマーケットや百貨店で、1キロ約3千円で贈答品などとして販売されていました。
また、森井食品は「くずきり」の3商品も同様に、返品の賞味期限を2年も先延ばしにして、再び販売していたことがわかっています。
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