安曇野市豊科出身の社会派映画監督・熊井啓氏が昨23日、くも膜下出血のため死去した。76歳。同氏は1948年3月旧松本中学校(同年4月松本深志高等学校に改名)を卒業、信州大学を経て54年日活に入社。64年「帝銀事件・死刑囚」で監督デビュー、その後「黒部の太陽」など話題の大作を次々と世に送り出した。 特に昨年10月、松本深志高校130周年記念行事として第一回松本映画祭が催された際、同監督作品、「日本の黒い夏・冤罪」を上映するに当り監督のトークショーがあり、私も壇上の監督のトークを興味深く拝聴したものでした。この作品は94年に起きた松本サリン事件を題材に警察当局と報道のあり方を問う社会性の強い作品でした。
ご冥福をお祈り申し上げます。
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