ウルトラQ第十一話「バルンガ」です。

冒頭有人の土星探査ロケットサタン1号が宇宙空間で謎の物体に襲われるというショッキングなシーンで始まりタイトルロールが流れる。
パイロットの奈良丸が「風船が!」という言葉を残し、ロケットは海面に墜落してしまった。

これは風船怪獣バルンガの仕業で、ロケットのエネルギーを吸い取ってしまったのだ。

バルンガはロケットとともに東京に侵入して、東京のありとあらゆるエネルギーを吸収してますます膨張していくのだ。

電気も何もかもバルンガに吸われてしまう。

ロケット弾で攻撃してもバルンガを太らせるばかりで、台風がこれを吹き飛ばしてくれるのを願うが台風のエネルギーも吸収してしまうのであった。
戸川一平もこの事件でケガをして病院に入院するがエネルギーをバルンガに吸われてしまうので電気も使えずに手術もできない。

万城目淳と江戸川由利子はバルンガを研究して論文を発表していた奈良丸博士を探す。

奈良丸博士はバルンガは現代文明への警告だと話す。
そして人工太陽で誘導して、本物の太陽へとバルンガを向かわせる。

バルンガは太陽に呑み込まれ、事件は解決した。

また最初の犠牲者の奈良丸パイロットは博士の息子であった。

このようにSF色が強烈でなかなか怖い作品である。
またよく考えて作られた物だと思う。

風船怪獣というよりは「宇宙から来た物体バルンガ」といった方がいいだろう。
そう欧米で時々観られる、乗っ取りタイプの侵略者に似ているかもしれない。

こういったエネルギーを食べてしまう怪物の方が本当は怖いのである。

確かになかなか考えさせられるドラマであった。

台風のシーンでは「妖星ゴラス」でゴラス接近による嵐のシーンが流用されています。

また東京の上空にバルンガが浮いているシーンはとてもよく撮られていますね。

(スタッフ)
監修 円谷英二
脚本 虎見邦男
撮影 内海正治
照明 後藤忠雄
美術 清水喜代志
録音・現像 キヌタ・ラボラトリー
音楽 宮内国郎
編集 兼子玲子
助監督 吉高勝之
制作担当者 真木照夫

撮影 高野宏一
照明 小林哲也
美術 成田亨
操演 石川清四郎
光学撮影 中野稔

(キャスト)
万城目淳 佐原健二
戸川一平 西條康彦
江戸川由利子 桜井浩子
奈良丸明彦 青野平義
関デスク 田島義文
医師A 草川直也
対策本部長 田中志幸
調査部係員 鈴木治夫
警官 永井玄哉
老人ホームの老婆 井上千枝子
奈良丸の元家政婦 小沢憬子
看護婦 記平佳枝
院長 中江隆介
宇宙パイロット・奈良丸 高橋征郎
記者A 橘正晃
医師B 大塚秀男
記者B 勝部義夫
通信員 清野弘幸
ナレーター 石坂浩二

特技監督 川上景司
監督 野長瀬三摩地
制作 TBS
円谷プロダクション

病院の見舞客の声 増岡弘


2008 10/08 22:27:00 | none | Comment(0)
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