今回も越後内紛の続きです。
上杉景勝と上杉景虎は景虎の方が一歳上であったのですね。
ですが景虎は北条の出身で当主氏政の弟です。 その北条は当然、景虎支援に動きます。 そして北条は当時まだ武田と同盟していましたから、武田勝頼もまたこれに呼応して越後に兵を出して来ました。 景勝はかなり劣勢となっていました。
そして今回のお話では武田勝頼と上杉景勝が結ぶという話です。
これはこの「御館の乱」のターニングポイントとも言うべきことなのですが、兼続が提案して交渉にも自らが赴きました。
ただこの武田と和睦して、逆に結ぶということは当時の情勢からするとかなり非常識であったことでした。
長年の宿敵であった武田と和議して味方になってもらうということなどかなり危険な賭けと言ってもよかったでしょう。
兼続これもまた見事に成功させるのです。 先週に続いてまた命がけの大活躍ですね。
二回ともいつ命を奪われても文句が言えない状況なのですから・・・。
ただこの辺りはちょっとドラマで、創作かな、という気がしないでもありませんでしたが・・・。
この出来事はむしろ武田勝頼にとって大きなことであったかもしれません。
北条氏政はこの武田勝頼の寝返りに対し怒り、武田との同盟を当然のように破棄しました。
武田は後年織田信長、徳川家康に攻められますが。北条氏政もまた織田・徳川連合に与します。
三方から攻撃され武田氏は倒されてしまうのでした。
上杉景勝はでもこれで立ち直り、今後有利に戦いをすすめていくのでした。
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