ウルトラマン第二十八話「人間標本5・6」です。

けっこう難しい作品であると思います。

奥多摩の日向峠で、ここ一週間ばかりバスの転落事故が続きました。
原因は不明で、科学特捜隊にこの調査が依頼され、ムラマツ隊長とイデがバスに乗り込みました。

そしてその現場にさしかかると果たしでまた事故は起きました。

ムラマツは外へ放り出されてしまいました。
ムラマツが気がつくと、他に若い女性客が、側に倒れていました。

なぜか他の乗客の姿はありませんでした。
また事故が起きたのに、救援活動も何も行われていないのです。
そのように不審なことばかりです。

その後ムラマツはバスの近くまで降りて、事故の原因を調べようとしましたが、いきなり背中を叩かれました。
驚いて振り返ると、警官が一人立っていました。
その警官の言葉では、ケガ人は全員かすり傷程度で、イデだけが足の骨を折ったということでした。

崖の上からバスが転落したにしては、これも不思議でした。

またあのムラマツと一緒に倒れていた女性は、一人で崖を登り山の方へと向かっていました。
そちらの方向には宇宙線研究所があるだけなのです。
このことも不審に思ったムラマツは女性の後をつけていきました。

その頃イデが収容されている病院に一人の男が助けを求めてきました。

彼は
「宇宙線研究所がダダに占領されてしまった」と言いました。

それは一週間前に起こりました。
データを取りに部屋の外へいた彼以外の所員はみんなダダにより、ミクロ化され標本となってしまったのです。

ダダは彼をも追いかけましたが、彼は偶然にも特殊合金で作られている貯蔵室に逃げ込み、ダダも入れなかったので何とか助かったというのでした。

ところがその直後その研究所員は寝かされていたベッドの上で突然苦しみ始め、姿が消えてしまったのです。
話を聞いていたイデ達も驚くばかりです。

研究所員は研究所を占領していた、ダダの足元に現れていました。
ダダの科学力がそのようなことを行わせたのです。

ダダは彼らの星へ
「人間標本が四体揃い、後二体だ」と報告しました。

その時ダダは先ほどの女性が研究所へ近づいたことを知りました。
ダダは倒れていた研究所員に乗り移り、何事も起きていないように装い、彼女を部屋に通しました。

彼女は中央宇宙原子力研究所の秋川技官でした。
宇宙線研究所からの報告が届かず、連絡も取れなかったため、データを受け取りにやってきたのです。

ダダは電気系統回路の故障で外部との連絡が取れなかったと彼女に嘘を言いました。
そのうえ「データを取ってきます」と言い、部屋の外へ出ると彼女が標本に適しているかどうかを調べ、標本に適当という結果を得てしまいました。

その頃彼女も机の上に、DADASOSと書かれていた文字を認め異変に気づきました。

ところがこのことが研究所員に乗り移ったダダにもわかり、彼は秋川に襲いかかりました。

そこへムラマツが飛び込んで、秋川を助けました。

ダダは一旦はその姿を消しますが、何人もいるのか、その姿を再び現したり、また消したりしてムラマツと秋田を執拗に追いかけてきます。
スーパーガンのエネルギーもきれてしまいました。

何とか科学特捜隊本部と連絡が取れ、ムラマツはダダのことを報告して、救援を要請します。

そしてアラシ、アキコが病院のイデと合流して、研究所へ向かいましたが、間に合いそうにありませんでした。

ハヤタはムラマツの代わりに指揮をとることになり、本部へ残っていましたが、ついにベータカプセルを押しました。

ウルトラマンが研究所へ向かいます。

ダダもこれを知り、ウルトラマンを迎撃します。

ダダはウルトラマンにも、その姿を現したり、消したりして、対しました。
またその顔も次々と変わります。
ダダは三つの顔を持っていたのです。

ウルトラマンはこの変幻自在の攻撃に苦戦しますが、スペシウム光線を発射、ダダの顔面に命中しました。

顔面に大やけどを負ったダダは、ウルトラマンを倒すことをあきらめ、ムラマツと秋川の標本化と本星への転送を行おうとしました。
屋上に追い詰められ、地上に落下した二人をウルトラマンが助けました。

ダダは今度はミクロ化光線で、ウルトラマンを人間大にしてしまいますが、ウルトラマンは自らフラッシュビームをたき、元に戻ります。

ダダはついに空へ飛びまたまた姿を消して逃げようとします。
ウルトラマンの透視光線がそれを追いかけます。

ダダは何度も姿を消しますが、その度にウルトラマンの透視光線がその姿を明らかにしました。

そしてウルトラマンも再度スペシウム光線を放ち、ついにダダは爆破、ここに倒されたのでした。

本作品はかなり急展開でありました。
面白くないということはありませんでしたが、何といってもこのダダの存在でしょう。

いったい彼等は何者であったのか・・・。
ダダという名前はありますが、バルタンやザラブのように自ら名乗ったわけではありません。
ダダ星という星があぅたのでしょうか。

またその人間標本の収集(?)の目的もあきらかにされていません。

いったい何人いたのか・・・。
強いのか弱いのか・・・。
造型もあまりかっこいい方ではありませんでしたね。

バスの転落事故と標本の関係もはっきりとは解明されておりませんでした。

謎の多い作品です。

脚本   山田正弘
特殊技術 高野宏一
監督   野長瀬三摩地
撮影(本編)福沢康道
  (特撮)佐川和夫
      鈴木清

ゲスト 田原久子(秋川技官)
    鈴木泰明(研究所員)
2009 11/28 20:46:38 | none | Comment(0)
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