ウルトラセブン第一話「姿なき侵略者」です。
地球は狙われている。
ある夜大都会の検問所で、警察官の目の前で運転手が突如、白い光に包まれて消失しました。 そして同様の事件は他でも起きており、ついにパトロール中の地球防衛軍の隊員二名が消えてしまったのです。
この事態を宇宙人の仕業と見た地球防衛軍の参謀達は調査をウルトラ警備隊に依頼しました。
ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長はまずソガとフルハシの二隊員を地球防衛軍の隊員消失現場へと向わせました。
地球防衛軍の最新鋭車ポインターで現場へ向う、両隊員の前にジャンパー姿の一人の青年が立ちふさがりました。 フルハシ達はあきれ、怒りますがモロボシ・ダンと名乗るその青年は「ここから先は行ってはいけない」と言いました。 もちろん二人は信用しません。
そこへ県警のパトカーが現れます。 ダンはやはり同じように忠告するのですが、警官達も取り合いません。
パトカーはダンを振り切り先に行きました。 突然白い光線が発射され。パトカーに命中。 パトカーはあっというまに消失してしまいました。
さらに光線はフルハシとソガをも狙い、二人は負傷してしまいます。 フルハシはダンにポインターの運転とバリヤー、光線などの機能を教え、地球防衛軍の基地へ戻りました。
地球防衛軍では、この姿なき侵略者の対策会議が開かれていましたが、そこへこの侵略者が基地のテレビに現れました。 そして彼らはクール星人と名乗り、地球人の降伏を命じるのでした。 また今まで消失した人間は彼らの宇宙船に人質となって閉じ込められていたのです。
しかし地球防衛軍のヤマオカ長官はこれを断ります。
クール星人はテレビから姿を消しました。
その直後あの謎の怪光線が、京浜工業地帯を攻撃したのです。 ウルトラ警備隊のアマギが京浜工業地帯の全滅を報告しました。
姿なき侵略者、見えない円盤に地球防衛軍もなす術もありません。
ふと思いついたようにアンヌがダンに対策がないか聞きます。 ダンはあれは保護色を利用しているはずだから、特殊噴霧装置で姿が見えるようになるはずだと進言しました。
この作戦が取られることになり、ダンも臨時隊員の資格でウルトラホーク1号で出撃しました。
高感度レーダーで円盤を捕捉して、特殊噴霧装置で赤い霧を噴出すると、宇宙船が姿を現わしました。
ウルトラホーク1号とクール星人の宇宙船は激しく戦いますが、宇宙船の怪光線が命中してウルトラホーク1号は山間に不時着してしまいました。 ウルトラ警備隊員達も、気絶してしまいます。
宇宙船の中からはさらに小型の円盤が出現して、ウルトラホーク1号を狙って飛んできました。
ダンはいち早く気がつくと、外へ飛び出します。
「ウィンダム頼むぞ!」ダンはそういうと小さなカプセルを投げつきました。
すると爆発と共に、カプセル怪獣ウィンダムが現れました。
ウィンダムは奮戦して三機の小型円盤を壊しますが、残りの円盤が合体して発射した光線が命中し、ひるんでしまいます。 ダンは「ウィンダム戻れ!」とウィンダムを戻しました。
そして「ヤッ」と叫ぶと、ウルトラアイを装着、ついにウルトラセブンに変身したのでした。
ウルトラセブンの登場です。
ウルトラセブンは等身大のまま小型円盤の後を追い、クール星人の宇宙船内に入りました。
そしてすぐにコントロール装置をウルトラビームで破壊します。 クール星人が現れましたが、アイスラッガーで星人頭部を切断、クール星人を倒しました。
その後宇宙船内に閉じ込められていた人質を助け、今度は大きくなると円盤を宇宙空間まで運び、破壊しました。
こうして事件は終わりました。
フルハシは 「今度の事件はあの風来坊(ダン)のおかげだな。ところであいつはどこへ行ったんだ」と言いました。
そこへヤマオカ長官が現れました。 長官はあのモロボシ・ダンが今度ウルトラ警備隊に入隊したとみんなに紹介したのでした。
こうしてモロボシ・ダン(ウルトラセブン)はウルトラ警備隊員として、地球のために働くことになったのでした。
「ウルトラセブン」の記念すべき第一話です。
もちろんリアルで観ましたが、一番印象に残ったのはウルトラセブンよりも、「地球防衛軍」の存在でした。 とにかくここが前作「ウルトラマン」との大きな違いでした。
ウルトラ警備隊の他に一般隊員ともいうべき隊員が大勢いるのでした。
また隊長の上に参謀という人がいます。 それも五人も出てくるのでした。
その基地も番組内でも地下要塞と呼称されたように、非常にパワーアップした感じでした。
ウルトラホーク、ポインターにも驚きでした。
もうかなり目を白黒させてしまった記憶があります。
かんじんのウルトラセブンの登場時間はかなり短かったです。
クール星人もあっさりと倒されてしまうのでしたね。
脚本 金城哲夫 監督 円谷一 特殊技術 高野宏一 撮影 永井仙吉 美術 成田亨 岩崎致躬 特殊撮影 鈴木清
ゲスト ヤナガワ参謀(平田昭彦) ボガード参謀(フランツ・クルーベル)
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