ウルトラセブン第十話「怪しい隣人」です。

ある別荘地で、交通事故によるケガで療養中のアキラ少年は二階から隣家を見ていました。

その家には一人の男がいたのですが、24時間坐りっぱなしのようでした。
いつ眠るのか、いつ食事をしているのかさえわからなかったのです。

いつも同じ姿勢で何かを作っているようなのですが、それもまた何を作っているのか疑問でした。

そのようなところへアンヌがお見舞いに訪れたのです。
アキラ少年の姉のリツ子が彼の療養中にアンヌと懇意になったのでした。

そしてその時隣家の怪しい男の頭部が発光しました。

アキラは驚きリツ子とアンヌにその話をするのですが、信じてもらえませんでした。

地球防衛軍基地へ戻ったアンヌはその話をモロボシ・ダンに話すのでした。
最初はダンもアキラの話を交通事故の後遺症による見間違えだと思うのですが、その男が二ヶ月前に越してきたということを聞いて引っかかるものを感じるのでした。

その頃地球防衛軍基地のレーダーは怪しい光を基地の近くの別荘地付近でキャッチしていました。
別荘地というのはアキラ達のいる所で、二ヶ月前にも同じ現象が起きていたのでした。

またあのアキラのいる別荘では、リツ子が鳥が空中で停止したまま死んでいるのを発見していました。
驚いたリツ子が地球防衛軍基地へ連絡をしようとすると、ちょうどいいことにダンとアンヌが訪問してきました。

ダンはキリヤマにこの異変を報告すると、窓から外へ飛び出したのです。
するとダンの姿は空間へ吸い込まれるように消えてしまいました。

ダンが飛び込んだのは異様な空間でした。

するとあの隣家の怪しい男が現れました。

その男は第十七惑星からやってきたイカルス星人だと名乗りました。
そしてこの空間は四次元の世界であり、ここから円盤で地球の三次元の世界を攻撃して、また逃げ込む。
でも地球防衛軍はここまでは追ってくることはできない・・・そうして地球を侵略するという作戦だったのです。

これを聞いたダンはウルトラセブンに変身しようとするのですが、変身できません。
カプセル怪獣もだめです。

イカルス星人は
「この世界では何をやっても無駄である」と冷笑するのでした。

イカルス星人はその言葉通り四次元の世界を利用して、地球の市街地やマンモスタンカーを攻撃します。
四次元世界を通ると短時間で移動もできるようです。

ウルトラホーク1号も出撃しましたが、四次元世界へ逃げ込んでしまう円盤をどうすることもできませんでした。

ダンはこの状況を打破するために、四次元のコントロール装置を破壊することを決意し、これを実行します。

装置は破壊され炎上しました。
ダンが気がつくと当たりは山の中であのイカルス星人が立っていました。

イカルス星人は
「俺はおまえを見くびっていたようだ。おまえは誰だ」と叫ぶと巨大化してその正体を現しました。

ダンもウルトラセブンに変身、闘いは始まりました。

しかしイカルス星人の円盤が現れ、シャワー状の光線をウルトラセブンに照射します。
ウルトラセブンはよけますが、この光線を浴びせられた所は草木が一瞬のうちに焼けてしまう恐ろしい効果がありました。

そして何度もウルトラセブンに攻撃をかけてくるのでした。

そこへウルトラホーク1号が現れ、円盤を追撃しました。

再びウルトラセブンとイカルス星人の対決となりました。

イカルス星人の体からもあの光線が発射され、ウルトラセブンを襲いました。

しかしウルトラセブンもアイスラッガーをイカルス星人の胴体へぶつけました。
この攻撃にイカルス星人は悶え苦しみ、その後ウルトラセブンが、念力でその体を山の向こうへ放り出しついに倒されました。

キリヤマはイカルス星人の円盤の追撃にウルトラホーク1号だけでなく、ソガに命じてウルトラホーク2号も向わせました。
イカルス星人の円盤もまたあの光線を発射しながら逃げますが、ウルトラホーク2号の光線がついにこれを捕らえ爆破しました。

事件は終わりました。

ダンとアンヌはこの事件に大手柄をたてたアキラ少年にたくさんのプレゼントを届けるため再び少年の所を訪れるのでした。

「みなさんももし怪しい隣人をみたら地球防衛軍に連絡して下さい」
というコミカルかつやや不気味なナレーションがエンディングに入りました。

イカルス星人登場の作品です。
四次元を利用するという奸智にたけた星人で、その科学力は大したものでした。

でも隣家にいた人間、それも少年に怪しまれるというのはちょっとドジです。

また窓や戸ぐらい閉めるべきであったでしょう・・・。
もしかしたら彼等の星には隣家を覗くという習性はないのかもしれないですね。

現在の日本というか地球は怪しい隣人だらけですがね。
地球防衛軍も大変でしょう。

でも何かこの作品けっこう好きな作品の一つです。
ウルトラセブンとイカルス星人の対決のシーンも、迫力満点でした。

脚本   若槻文三
監督   鈴木俊次
特殊技術 的場徹
撮影   永井仙吉
美術   成田亨、岩崎致躬
特殊撮影 佐川和夫

ゲスト  山本廉(隣人=イカルス星人)。
     御存知「ゴジラ」の猟師政治他、東宝特撮、ウルトラにも多数御出演の山本さんの演技はすさまじかったですね。

この方物凄い努力家でいらっしゃったということです。
2011 05/17 20:13:08 | none | Comment(0)
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